Healthgradesが発表した2026年の患者安全度優秀賞受賞病院438施設のうち、上位10%にランクインした病院は、患者の安全性向上に優れた実績を示している。受賞病院は、入院中の重大な安全イベントの発生を効果的に防ぐ体制を整えていると評価された。

受賞病院の特徴と実績

2026年の受賞病院438施設は、全米の病院のうち上位10%に相当する。受賞対象となった病院では、以下のような重大な安全イベントの発生率が大幅に低いことが分析により明らかになった。

  • 入院中の転倒による骨折:受賞病院では、一般病院と比較して52.4%低い発生率
  • 胸部手術に関連した肺虚脱:受賞病院では、一般病院と比較して57.5%低い発生率
  • カテーテル関連血流感染症:受賞病院では、一般病院と比較して67.8%低い発生率
  • 褥瘡(床ずれ)の発生:受賞病院では、一般病院と比較して71.9%低い発生率

Healthgradesの医療顧問であるAlana Biggers氏(MPH)は、以下のように述べている。

「2026年の患者安全度優秀賞のデータは、安全性向上に向けた取り組みが具体的な成果につながることを示しています。エビデンスに基づく安全対策を重視する病院は、臨床成績の向上だけでなく、患者第一の文化を醸成しています。こうした情報は、患者や家族が医療機関を選択する際の重要な判断材料となります」

受賞病院の選考基準

2026年の受賞病院は、Healthgradesによる包括的な分析に基づいて選出された。具体的な評価方法は以下の通りである。

  • データ分析:入院患者データ(MedPAR)を活用し、13種類の患者安全指標(PSIs)を分析
  • リスク調整:患者層の違いを考慮したリスク調整データを用いて全国的な比較を実施
  • 総合評価:13の指標を統合した患者安全スコアにより、各病院のランキングを算出
  • 受賞条件:上位10%にランクインするだけでなく、臨床品質基準の達成や8つのコア指標のうち7つ以上の報告、手術時の異物遺残ゼロなどの条件を満たす必要あり

病院ランキングの重要性

病院ランキングや受賞は、患者とその家族にとって、医療機関を選択する際の重要な指標となる。受賞病院は、安全性向上に向けた取り組みが優れており、以下のようなメリットが期待できる。

  • 安全性の高い医療環境:重大な安全イベントの発生リスクが低い
  • 質の高い医療サービス:エビデンスに基づく安全対策が徹底されている
  • 患者中心の文化:患者の安全と満足度を最優先にした運営が行われている

Healthgradesの分析によると、受賞病院と同等の安全性を全病院が達成すれば、2022年から2024年にかけて10万件以上の安全イベントを防ぐことが可能であったと試算されている。

出典: Healthline