トヨタの中国向け新型電気自動車(EV)「bZ7」が発売初日に3,100台の受注を獲得した。ブラックフライデーまで7カ月もあるというのに、トヨタはまるで11月のセール期間のような盛況ぶりを見せている。
同車はGACトヨタの合弁事業を通じて発売された中国市場向けのフラッグシップEVで、先進技術を満載しながらも驚くほどリーズナブルな価格設定が特徴だ。価格は147万8,000円(約21,500米ドル)から199万8,000円(約29,000米ドル)までのラインナップとなっている。
テスラより圧倒的に安価な価格設定
中国市場は競争が激しく、消費者は多くの選択肢を持っているが、bZ7はその価格競争力で群を抜いている。全長5,130mm、ホイールベース3,020mmのボディサイズはテスラ・モデルSと同等だが、価格はテスラ・モデル3(中国仕様、236万5,000円から)よりも低く設定されている。
パフォーマンスよりも快適性と技術に注力
bZ7はテスラ・モデルS Plaidのような高出力モデルではないが、最高出力278馬力(207kW)を発揮する。バッテリーは71kWhと88kWhのLFPパックを選択でき、CLTC基準で最大710kmの航続距離を実現。さらに、10分間の急速充電で300kmの充電が可能だ。
快適性と先進技術を融合したインテリア
bZ7のインテリアは、快適性と先進技術が融合した空間となっている。ゼログラビティシート(前席)は加熱、換気、マッサージ機能を備え、15.6インチの浮遊型センターディスプレイがダッシュボードを支配する。さらに、小型のドライバーディスプレイとヘッドアップディスプレイも装備されている。
Huawei HarmonyOSとXiaomiエコシステムの統合
bZ7の特徴的な技術の一つが、HuaweiのHarmonyOSを搭載したインフォテインメントシステムだ。Xiaomiのスマートホームエコシステムとの統合により、車内から家電製品を操作できる。さらに、最新の運転支援パッケージでは、ルーフに搭載されたLiDAR、5基のミリ波レーダー、11基の高解像度カメラ、10基の超音波センサーといった計27個のセンサーが安全性を高める。
「27個のセンサーは安全を守る一方で、10年後の中古車オーナーにとっては27個の電気的な headacheとなる可能性もある」と、ある専門家は指摘する。
中国市場におけるトヨタの戦略
bZ7はGACトヨタの合弁事業を通じて発売されたが、中国市場におけるトヨタのEV戦略の一環として位置づけられている。同車の成功は、今後のトヨタのEV展開にとって重要な指標となるだろう。