AMC+が「ドクター・フー」の米国配信権を獲得
人気SFドラマ「ドクター・フー」の米国における新たな配信先が発表された。AMC+が同シリーズの米国配信権を獲得し、2005年から2022年までの再起動時代(第9~第13ドクター)のエピソード150本以上が、6月11日より同プラットフォームで視聴可能となる。しかし、このニュースは多くのファンにとって、期待とは裏腹の結果となった。
米国ファンの不満は募る
AMC+の発表にもかかわらず、米国のファンは依然として不満を抱えている。60周年記念スペシャルや、新たに主演を務める第15ドクター(ヌクティ・ガトワ)の新シリーズは、引き続きDisney+で独占配信されるためだ。さらに、昨年英国で放送されたスピンオフ「ザ・ウォー・ビトウィーン・ザ・ランド・アンド・ザ・シー」の米国公開時期も未定となっている。古典シリーズ(1963~1989年)を視聴したい場合は、BritBoxへの加入が必要だ。
「ドクター・フー」の未来は依然不透明
AMC+の獲得は、BBC America(AMC Networks傘下)が2009年から2022年まで米国における放送局であったという点で、ある種の「帰還」とも言える。しかし、この動きが今後の制作や流通パートナーシップに関する新たな推測を呼び起こす可能性もある。AMC+は単にコンテンツライブラリを充実させるための動きなのか、それともBBC Americaの復活を目指すものなのか、あるいは他の目的があるのかは不明だ。
数か月前から「ドクター・フー」の次なる展開に関する噂が飛び交っており、HBO MaxやNetflixなど、あらゆるストリーミングサービスがDisney+に代わるパートナーとして交渉中との情報もあるが、具体的な発表はまだない。時間は刻一刻と過ぎており、今年後半に予定されているクリスマススペシャルの詳細も明らかになっていない。
クリスマススペシャルと今後の展開
クリスマススペシャルでは、第15シーズンのフィナーレでサプライズ登場を果たしたビル・ポッター(ビリー・パイパー)が再び姿を見せるのか、あるいはデイヴィッド・テナントが復帰するのか、注目が集まる。また、このスペシャルが次期シリーズへの布石となるのか、それとも全く新しいドクターの紹介につながるのかも不明だ。今後のシーズンについては、BBCがフランチャイズの継続を強く支持しているものの、現時点では新しいドクターも発表されておらず、シーズン計画も未定のままとなっている。ラッセル・T・デイヴィスが引き続きショーランナーを務めるのかも含め、多くの疑問が残されている。
「米国のファンにとって、2026年現在の「ドクター・フー」視聴は非常に手間のかかる作業だ。AMC+、Disney+、BritBox…果たして全てのコンテンツを網羅できる日は来るのだろうか?」
今後の展望とファンの期待
AMC+の獲得により、米国における「ドクター・フー」の視聴環境は若干改善されるものの、依然として多くの課題が残されている。ファンは、60周年記念スペシャルや新シリーズの米国公開、さらには古典シリーズの完全な米国配信を待ち望んでいる。その一方で、制作陣は次なるドクターやシーズンの発表を急がなければならない。今後の動向に注目が集まる。