Appleは先週、iPhoneの通知データベースに保存されていたSignalメッセージのコピーをFBIが法廷で抽出可能だった不具合を修正した。これにより、Signalアプリを削除した後でもメッセージがiPhone内に残るリスクが解消された。

この問題は404 Mediaが報じた事例に基づくもので、テキサス州の拘置所関連事件でFBIが被疑者の削除済みSignalメッセージを抽出したとされる。Appleは「ログ記録の問題を改善し、データの再公開を防止した」と説明している。

不具合の詳細と影響

Appleによると、iPhoneが通知を誤って保存するバグが存在し、アプリ削除後も通知データが残存していた。新しいパッチにより、過去の通知データも含めて完全に削除される。Appleは「ユーザーがアプリを削除した際に関連通知を削除する」方針を徹底していると述べた。

「Appleが本日パッチとセキュリティ勧告を発表したことを大変嬉しく思います。これは404 Mediaが報じた、iOS上でSignalアプリを削除後も通知内容がFBIにアクセスされた事例に続く対応です」
— Signal公式SNS(4月22日)

背景となった事件

問題が発覚したのは、テキサス州アルヴァラドのICE Prairieland拘置所で発生した事件。放火や器物損壊、警察官への銃撃事件が発生し、被告の1人が「反ファシスト(Antifa)」活動に関与したとして起訴された。これはトランプ大統領が2024年9月に「反ファシスト」を国内テロ組織に指定して以降、初めての起訴事例となった。

404 Mediaの取材によると、FBIの捜査官は被告のiPhoneから削除済みのSignalメッセージを抽出していた。被告の弁護士によると、ロック画面に通知が表示される設定になっていたため、iPhone内部のメモリに通知データが保存されていたという。

今後の対策とユーザーへの注意点

  • AppleはiOSのアップデートにより、アプリ削除後の通知データ保存を防止
  • ユーザーはSignalなどのメッセージアプリでロック画面の通知設定を見直すことが推奨される
  • 暗号化メッセージアプリのセキュリティに関する情報提供を404 Mediaが募集中
出典: 404 Media