「ここはどこ?」「そして、いつ?」——そんな疑問を抱かせる新しいゲームが話題となっている。WenWareは、Google マップを活用した人気ゲームGeoGuessrの要素を取り入れつつ、時間旅行を可能にしたAIゲームだ。
プレイヤーはAIが生成した歴史的風景を360度で体験し、その場所と時代を60秒以内に当てる。例えば、ライト兄弟の初飛行やカール大帝の戴冠式、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の制作現場など、さまざまな時代のシーンが登場する。
ゲームの仕組み
WenWareは、@underpaid_momという名義で活動する個人が開発した。正式な会社名はなく、2026年4月下旬に発表された。ゲームは無料でブラウザ上でプレイでき、プレイヤーは以下の手順で挑戦する。
- 場所の特定:画面上のGoogle マップを使って、現在地を推測する。
- 時代の特定:タイムラインスライダーを操作して、シーンが描かれた時代を当てる。
各ラウンドで5つのシーンが出題され、正解に近づくほど高得点を獲得。得点は「現代」「中世」「古代」「全時代」のいずれかのカテゴリーでランキングに反映される。
AI技術で実現された没入体験
WenWareは、GPT-Image-2(OpenAIの画像生成モデル)をはじめとする3つのAIツールで構築されている。特に注目すべきは、equirectangular imageと呼ばれる360度全方向を一度に撮影した画像の生成だ。この画像は平面に引き伸ばされて歪んで見えるが、Three.jsというJavaScriptライブラリを使って球体の内側に貼り付けることで、プレイヤーはまるでその場にいるかのような没入感を得られる。
マウスを動かすと視点が変わり、まるで時空を超えて歴史の現場にいるかのような体験ができる。ゲームは2026年のAIゲーム開発コンテスト「vibejam 2026」の一環として発表され、瞬く間に世界中で話題となった。
歴史の再現とプレイヤーの反応
プレイヤーは、建物のシルエットや制服のデザイン、屋根の形、旗の模様などから時代や場所を推理する。例えば、ガス灯や長いコートを着た男性がいたら、19世紀のヨーロッパを想像するだろう。正解が表示されると、そのシーンの歴史的背景が解説付きで示されるため、学習効果も期待できる。
「まるでタイムマシンに乗ったかのようだ」との声が多く、特に歴史好きや地理マニアから高い評価を得ている。また、AI技術の進化により、今後さらにリアルな歴史再現が可能になると期待されている。