NASA、ISSのPCを最新モデルに更新

国際宇宙ステーション(ISS)で活動中の第74次長期滞在クルーが、NASAによるコンピューターシステムの大規模アップグレードを実施中だ。NASAは先週、ISSの作業環境向上を目指した技術更新の一環として、新しいラップトップPCの導入を発表した。

採用されたHP ZBook G9 Mobile Workstationのスペック

NASAの広報担当者ジョシュア・フィンチ氏は、米The Vergeの取材に対し、ISSで使用される新しいラップトップPCの機種について明らかにした。採用されたのは、HP ZBook G9 Mobile Workstation(カスタム仕様のZBook Fury G9)だ。

この特別仕様のPCには、以下のハイエンドコンポーネントが搭載されている。

  • プロセッサ:Intel Core Ultra 9 vPro HX
  • グラフィック処理装置:Nvidia RTX Pro Blackwell GPU
  • メモリ:128GB DDR5
  • ストレージ:4基の2TB NVMe SSD(合計8TB)

これらのスペックにより、宇宙空間という特殊な環境下でも高い処理能力と安定性を維持し、クルーの作業効率が大幅に向上することが期待されている。

宇宙空間でのPC活用、その重要性

ISSでは、実験データの解析、通信、機器制御など、多岐にわたる業務でPCが活用されている。従来の機器と比較して処理速度やストレージ容量が大幅に向上することで、より複雑なタスクの実行や大容量データの取り扱いが可能になる。

「ISSのプログラムでは、ミッション遂行に必要な最新の技術を常に取り入れています。今回のPCアップグレードにより、クルーの作業効率と安全性の向上が見込まれます」
NASA広報担当 ジョシュア・フィンチ

今後の展望とISSの技術進化

ISSは、地球低軌道における有人宇宙活動の拠点として、常に最新技術の導入が進められている。今回のPCアップグレードはその一例であり、今後もさらなる技術革新が期待される。

NASAによると、新しいPCは順次ISSに搬入され、クルーによる運用が開始される予定だ。これにより、ISSの運用効率がさらに向上し、将来の有人宇宙探査ミッションへの貢献が期待される。

出典: The Verge