米ニューヨークで開催されたAnthropicのイベントにて、JPモルガン・チェースのジェイミー・ディモンCEOは、AI(人工知能)分野への1兆ドル規模の設備投資が正当化される旨を表明した。
同イベントでディモンCEOは、「このテクノロジーは非常に強力であり、1兆ドル規模の投資に見合う価値がある」と述べ、AIインフラの拡大が米国経済成長を支える重要な要素であると強調した。
投資家の懸念に応える形で表明
近年、AI関連の投資額が急増する一方で、その収益性に対する投資家の不安が高まっている。しかし、ディモンCEOは、「AIの経済効果は計り知れず、投資は確実に回収される」と断言した。
直近のビッグテック各社の決算発表では、AIインフラへの大規模投資が株価上昇と米国経済成長を牽引している実態が明らかになっている。
新モデル「Mythos」とセキュリティ対策の議論
同イベントでは、AnthropicのCEOであるダリオ・アモディ氏も登壇し、新たに発表されたAIモデル「Mythos」について説明した。Mythosのサイバー能力に関し、米財務長官のスコット・ベッセント氏とFRB議長のジェローム・パウエル氏が先月、主要銀行CEOと緊急会議を開催したことが明らかになった。
ディモンCEOは、この会議に招待されたが出席できなかったものの、「銀行業界はその後、問題の優先順位付けを行い、対策を講じている」と述べた。また、セキュリティ対策は大手銀行に限定されるべきではなく、中小銀行にも拡大すべきだと主張した。
「政府だけで全てをカバーすることはできない。業界全体で協力し、包括的な対策を講じる必要がある」
— ジェイミー・ディモンCEO
アモディ氏は、Mythosのリリース制限がコンピューティング能力の制約によるものだという見方に対し、「それは誤解だ」と反論。同氏はベッセント財務長官との良好な対話を経て、セキュリティ強化に向けた取り組みが進んでいると述べた。