米大リーグ(MLB)では、シーズン序盤から低迷するチームが多い中、監督の解任劇が注目を集めている。特に注目されるのが、レッドソックスのアレックス・コラ監督解任だ。同球団は、同じオーナーが所有するリヴァプールFC(イングランド・プレミアリーグ)で監督を頻繁に交代させる手法を熟知していたにもかかわらず、コラ監督の解任は2026年シーズン初の出来事となった。
レッドソックスは、コラ監督と複数のスタッフを解任したが、これは今シーズン最も衝撃的な人事といえる。アメリカンリーグの順位表を見れば、レッドソックスはカンザスシティ・ロイヤルズ、シカゴ・ホワイトソックスと並んで12位タイに甘んじている。しかし、それよりも下位に位置するチームに焦点を当てたい。
メッツとフィリーズの共通課題
レッドソックスよりも低迷しているチームとして、フィラデルフィア・フィリーズとニューヨーク・メッツが挙げられる。両チームは似たような状況に置かれている。
メッツの深刻な状況
ニューヨーク・メッツのオーナー、スティーブ・コーエン氏は、リーグ最高額の年俸総額を投じたにもかかわらず、チームは12連敗を喫し、その後もコロラド・ロッキーズに3連敗するなど、成績は低迷している。現在、リーグ最多の年俸総額を誇る一方で、リーグ最少の得点数とOPS(出塁率+長打率)を記録している。にもかかわらず、カルロス・メンデス監督は解任されていない。コーエン氏が「ジョン・ヘンリーがコラ監督を解任したのを見て、自分もそうしようと思った」と漏らしたとされるほど、レッドソックスの人事が影響を与えている可能性がある。
フィリーズの苦戦
フィリーズもメッツ同様、低迷が続いている。同チームは、シーズン序盤から勝ち星を伸ばせず、首脳陣の交代を求める声が上がっている。しかし、現時点では監督の解任には至っていない。両チームの共通点は、オーナーの高額な投資にもかかわらず、成績が伴っていないことだ。
監督解任の遅れが示すもの
MLBでは、成績不振のチームが監督を解任するケースが多いが、フィリーズとメッツはその動きが鈍い。これは、オーナーが監督に対して一定の猶予を与えていることを示唆している。一方で、レッドソックスの解任劇は、他球団に与える影響も大きい。今シーズン、どのチームが監督交代に踏み切るのか、注目が集まる。