NFLドラフトの初日、多くのメディアは「誰が指名されるのか」を事前に報じる。しかし、リーグ側は公式発表まで明かさないことを望んでいる。この「予想報道」を巡る議論は毎年繰り返されるテーマだ。
リーグは、放送パートナーと提携するメディアに対し、指名前の「ティップ(予想)」を控えるよう求めている。その理由は、ドラフトが「テレビショー」であるためだ。観客が誰の指名か分からないまま、 Commissioner(コミッショナー)の発表を待ちたいという願望が根底にある。
筆者自身、リーグの方針に反発し、ティップをしたい衝動に駆られるが、ファンの多くは公式発表を望んでいる。だからこそ、10年以上にわたり「ティップなし」の立場を貫いてきた。
しかし、問題はSNSの普及だ。多くのファンがドラフト中にTwitterなどで情報を得ようとする中、指名前の「ネタバレ」が後を絶たない。リーグや関係者がいくら注意を促しても、完全に防ぐことは不可能だ。
実際、ドラフト直前に「取引が成立した」とツイートする「ジャーナリズム」が横行している。唯一の違いは、次に発表される指名が分かるという点だけだ。それでも、多くのファンは公式発表を待ちたいと考えている。
ドラフトは、 NFLシーズン外で唯一の「ゲーム」のような存在だ。プレーの結果を事前に知りたいファンはいないように、指名選手の名前も公式発表まで明かされるべきではない。リーグは公式発表を徹底すべきだが、唯一の解は「スマホをオフにする」ことだ。