イギリスのSFコミック誌「2000AD」は、1977年の創刊以来、40年以上にわたりサイエンスフィクションファンに「スリルのパワー」を提供し続けてきた。同誌はハリウッドから遠く離れたイギリス発の作品ながら、その人気キャラクターたちはこれまで、マーベルやDCのスーパーヒーローほど頻繁に映像化されることはなかった。

例えば「ジャッジ・ドレッド」は2本の映画が制作されたが、2012年のリメイク版に続くテレビシリーズの企画は頓挫した。しかし、「2000AD」の魅力は「ジャッジ・ドレッド」だけではない。同誌の初回号に登場すらしていなかった同キャラクターは、もはや「2000AD」の代名詞ではないのだ。

ダンカン・ジョーンズ監督が「ローグ・トルーパー」を映像化

そんな「2000AD」の世界に、遂に新たな映像化プロジェクトが動き出した。監督は「ムーン」や「ソース・コード」で知られるダンカン・ジョーンズが務める。同氏は「2000AD」のファンにとっても、その才能が高く評価されているクリエイターの一人だ。

このほど公開された「ローグ・トルーパー」のティザー映像は、同作が2024年に劇場公開されることを告知するものとなった。ティザー映像では、青い環境スーツを纏った戦士の姿が映し出され、その存在感が強く印象に残る内容となっている。

「ローグ・トルーパー」とは?

「ローグ・トルーパー」は、1981年にジェリー・フィンリー=デイとデイヴ・ギボンズによって生み出されたキャラクターだ。舞台はヌーアースと呼ばれる有毒惑星。南軍と北軍が化学兵器を乱用した結果、地表は猛毒に覆われ、生存するには環境スーツが必須となった。

そんな中、南軍は遺伝子操作によって耐毒性を持つジェネティック・インファントリー(GI)と呼ばれる青いスーパーソルジャーを創り出した。彼らは有毒環境下でも活動できる唯一の存在であり、物語の主人公であるローグ・トルーパーもその一人だ。

「ローグ・トルーパー」は、ヌーアースの戦場で戦うGIの一人として、仲間との絆や生存をかけて過酷な戦いに身を投じる。そのストーリーは、SFファンのみならず、戦争ドラマやアクションファンからも高い評価を受けている。

「2000AD」の映像化に期待が高まる

「2000AD」はこれまで、その独特の世界観や斬新なキャラクター設定で、多くのクリエイターに影響を与えてきた。しかし、その映像化は決して容易なものではなかった。そんな中、ダンカン・ジョーンズ監督による「ローグ・トルーパー」の実写化は、同誌のファンのみならず、広くSFファンからも大きな期待を集めている。

ティザー映像の公開を受け、すでに「2000AD」の世界に新たなムーブメントが巻き起こりつつある。今後、同作の詳細な情報が明らかになるにつれ、その注目度はさらに高まるであろう。