アラブ首長国連邦(UAE)の国防省は12日、イランから自国領土に向けて4発のミサイルが発射されたと発表した。このうち3発は迎撃されたが、1発は海に落下した。また、UAE政府系メディアによると、同国のフジャイラ首長国にある燃料施設がドローン攻撃を受け、火災が発生したという。

さらに、英国の海上作戦センターは、ドバイ沖の貨物船のエンジンルームで火災が発生したと報告。UAE沿岸の別の船舶でも火災が確認されたが、原因は不明だとしている。

イランはこれらの攻撃への関与を否定していないが、公式な責任は表明していない。

停戦合意後初の攻撃、戦争再燃の懸念

今回の攻撃は、イランと湾岸諸国との停戦合意が発表されてから約1か月ぶりに発生した。米国とイランの関係が再び悪化し、戦争再燃の可能性が指摘されている。背景には、トランプ前米大統領がホルムズ海峡を通航する船舶を「誘導」する新たな取り組みを発表したことや、イランが「武力行使」で対抗すると威嚇していたことがある。

UAE国防省は、国民に対し、国内で聞こえた爆発音はミサイル迎撃によるものだと説明。その後、さらに別の攻撃を受けたと発表した。

国際社会の反応と今後の展開

英国の海上監視機関は、UAE沿岸での船舶火災について「原因不明」とした上で、引き続き状況を注視すると表明。米国政府も「深刻な懸念」を示しており、国際社会の緊張が高まっている。

専門家らは、今回の攻撃が偶発的なものか、それとも意図的な挑発行為なのかを分析中だ。今後、米国やイラン、湾岸諸国の動向に注目が集まる。

出典: Axios