ゲームとコミュニティの融合が特徴のオンラインゲームWarframeは、13年以上にわたり多くのプレイヤーにとって第二の人生の場となってきた。その中でもJT Cavey氏は、2010年のリリース当初からプレイを続け、通算1,700時間以上を費やす超熱心なファンの一人だ。
しかし彼の特筆すべき点は、その圧倒的なプレイ時間だけではない。Cavey氏は、プログレッシブメタルバンドErraのフロントマンとしても活躍しており、その活動は世界中のファンに支持されている。2009年に結成されたErraは、Warframeのリリースよりも歴史が古く、2016年にCavey氏が加入して以来、メタルシーンで確固たる地位を築いてきた。
そんなErraの存在を知っていたWarframeのクリエイティブディレクターRebb Ford氏とコミュニティディレクターMegan Everett氏は、2023年に開催されたErraのライブイベントに参加した際、Cavey氏との交流を深めた。その後、Warframeの新たなコンテンツ制作に向けて、Erraに楽曲提供のオファーを打診。Cavey氏は快諾し、新曲「Crawl Backwards Out Of Heaven」がWarframeのアニメ調PVで使用されることとなった。
このPVは、Warframeのプレイヤーが過去のクエストで命名したキャラクター「Jade Shadows」の二つの未来像、SiriusとOrionが対決するストーリーを描いている。アニメーションはロンドンのスタジオThe Lineが手掛け、2000年代初頭のAMV(アニメミュージックビデオ)を彷彿とさせるビジュアルが特徴だ。Cavey氏はこれについて、「幼少期からAMVを数多く見て育ちました。当時はLinkin ParkやBreaking Benjamin、Disturbedなどのミュージックビデオが主流でした。最近ではBad OmensやSpiritboxなどのアーティストがアニメーションを取り入れるケースも増えています。今回のコラボレーションは、まさにその流れに沿ったもので、私たちにとっても理想的な形でした」と語っている。
また、Cavey氏はこのPVを「究極の対比」と表現し、「善と悪、光と闇、孫悟空とフリーザ──。この曲はまさにそういった二項対立を象徴しています」とコメント。Warframeの世界観とErraの音楽が融合した今回のコラボレーションは、ゲームと音楽の新たな可能性を示すものとなった。