第4回目を迎えたサンフランシスコ気候週間は、年々規模と注目を集めている。2024年の初参加時は、生成AIを気候技術に活用する動きが目立ったが、昨年はトランプ政権下で気候関連インセンティブが後退する中、資金調達の難しさが話題の中心だった。

今年は参加者数が倍増し、700以上のイベントから選択肢が提供された6万人超が集まり、データセンターの建設ラッシュや電力網の効率化、AI需要に対応した電力供給の強化が主要なテーマとなった。AI産業が米国経済を支える中、こうした取り組みは気候技術の発展に不可欠な選択肢として注目を集めている。

クリティカルミネラルと気候適応策も議論の的

データセンターだけでなく、クリティカルミネラルの確保や気候変動への適応・レジリエンス強化も重要な議題となった。また、分散型エネルギー資源やバーチャルパワープラントに関する技術的なパネルディスカッションも開催され、AI駆動の電力需要増加への対応策が模索された。

注目を集めた実験的な気候技術

Heatmap Houseでは、気候専門家との対話やラウンドテーブルが行われ、ある投資家は実験的なラボ育ちの肉スタートアップへの投資を明らかにした。また、ロビンソン・メイヤー記者が主催した「太陽放射管理」に関する議論では、成層圏エアロゾル注入技術の実用化に向けた議論が交わされた。同技術は、エアロゾル化学物質を用いて太陽光を反射させることで地球温暖化を抑制するという controversial な手法だが、研究推進の是非について活発な議論が行われた。

注目された3つのニュース

膨大なイベントの中から、特に重要な3つのニュースが浮かび上がった。そのうち2つはデータセンターの迅速かつクリーンな立ち上げに関するもので、残り1つはクリティカルミネラルの資金調達に関する動向だった。

Atana Elements:2750万ドルの資金調達を発表

クリティカルミネラルの探査スタートアップであるAtana Elementsは、第2 Seedラウンドで2750万ドルの資金を調達したと発表した。SEC文書によると、このラウンドにはEarthshot Ventures、Lowercarbon Capital、Hitachi Venturesが参加している。Atana Elementsは昨年、リチウム抽出技術を開発するLilac Solutionsからスピンアウトしたが、同社がリチウムに特化するのに対し、Atana Elementsはリチウムを含む幅広い「流動性クリティカルミネラル」の探査に注力している。具体的には、塩水中に溶解したヘリウムや水素などのミネラルの発見プロセスを担う。