歴史的な祝賀プログラムが目白押し

チェコ共和国西部の温泉都市カルロヴィ・ヴァリで開催されるカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(KVIFF)は、7月に80周年記念と60回目の開催を迎える。主催者が12日に発表した。

同映画祭は1946年8月に始まり、ヴェネツィア国際映画祭に次ぐ歴史を誇る。ただし、1959年から1989年まで隔年開催であったため、80年の歴史の中で60回の開催にとどまっている。

多彩な記念イベント

今回の記念祭では、以下のような特別プログラムが実施される。

  • 歴史写真展:屋外パネルに歴代の映画祭の写真を展示
  • 特別先行上映:第一回映画祭も開催されたマリアーンスケー・ラーズニェにて実施
  • ヴァーツラフ・ハヴェル展:チェコ大統領で劇作家・作家でもあったハヴェル氏の映画祭への足跡を振り返る展示
  • 会場リニューアル:イベントスペースの全面刷新

歴史的名作20本を上映

「過去を超えて(Out of the Past)」部門では、映画祭の歴史を代表する20本の名作が上映される。その中には、マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガー監督による「天国への階段」(1946年)、エミリオ・フェルナンデス監督の「リオ・エスクンドゥ」(1948年)、ケン・ローチ監督の「ケス」(1969年)、ユライ・ヤクビスコ監督の「鳥、孤児、そして愚か者」(1969年)などが含まれる。残りの上映作品は6月上旬に発表される予定だ。

チェコ映画の復元上映も

さらに、ヴェラ・ヒティロヴァ監督の1988年作品「Tainted Horseplay」のデジタル修復版が初公開される。これは、チェコ映画の修復プロジェクトの一環だ。

特別賞はマグダ・ヴァーシャリョヴァーに

今回の映画祭では、スロバキア出身の女優で1967年のドラマ「Marketa Lazarová」で知られるマグダ・ヴァーシャリョヴァーに対し、大統領賞が贈られる。

映画祭の独自性と歴史的意義

「カルロヴィ・ヴァリ映画祭は、長年の伝統と近代的な映画祭のフォーマットが融合した唯一無二のイベントです。国内の文化イベントでこれほど豊かで多様な歴史を誇れるものは他にありません」

— クリシュトフ・ムハ(KVIFF実行委員長)

ムハ実行委員長は続けて、「80年の歴史の中で、国家の文化政策や国際情勢、その他様々な要因が映画祭の芸術的・組織的側面に影響を与えてきました。しかし、戦後の第一回映画祭で築かれた基盤が、内部の緊張や外部からの圧力を乗り越え、国際的に認知されるイベントへと成長したことは、特筆すべきことです」と語った。

出典: The Wrap