米コメディ番組「ザ・デイリー・ショー」が、共和党による4億ドル規模のホワイトハウス内ボールルーム建設案を痛烈に批判した。司会のジョシュ・ジョンソン氏は5月6日放送のモノローグで、同党の主張を「奇妙なほどに愚かな結論」と断じ、その矛盾を鋭く皮肉った。

きっかけは、4月27日に開催されたホワイトハウス記者協会晩餐会で起きた銃撃事件。犯人とされるコール・トーマス・アレン容疑者が、会場周辺で発砲し逮捕された。トランプ前大統領はこの事件を受け、「大統領専用のボールルームがあれば、外出せずに済む」と発言。これに対し、共和党のリンゼー・グラム議員らが同案を支持し、4億ドルの予算計上を公約したのだ。

ジョンソン氏はこれに対し、こう切り込んだ。「4億ドル? それって私たちの税金です。なぜ私たちが支払わなければならないの? 大統領を撃とうとしたわけでもないのに」

さらに、同氏は「政府の無駄遣いにうるさい政権が、トランプ氏が4億ドルのボールルームを要求する直前にDOGE(政府機関)を解体したとは。まるでマイケル・ジャクソンの映画が、彼の児童虐待が始まる直前に終わるようなものだ」と、皮肉を交えて批判した。

ジョンソン氏は続け、現在の時代を「出来事同士の関連性すら必要としないほどに混乱している」と評した上で、ボールルームの高額な予算についても疑問を呈した。「屋根がコーチェラのチケットでできているのか? 何がそんなに高くつくのか?

さらに、共和党が主張する「大統領がホワイトハウス敷地内で行動できるようにするため」という理由にも首をかしげた。

寝室からボールルームに直行? まるでグラム議員の夢のようだ。シルクのシーツから目覚め、直に社交ダンスの仮面舞踏会へ。そこで彼は本当の自分になれるのだろう」と、ジョンソン氏は嘲笑した。

しかし、ジョンソン氏はさらにこう指摘した。「どんなに素晴らしいホワイトハウスでも、大統領は時には外に出なければならない」と。番組はその後、FOXニュースの映像を流し、トランプ氏がホワイトハウスから出る必要はないと主張する発言を紹介した。

これに対し、ジョンソン氏は「待った、待った。大統領が家から出なくていいって? 世界のリーダーが外に出るのを望まないのか?」と、さらなる皮肉を交えて反論した。

最後に、ジョンソン氏はトランプ氏の心境を推測し、「彼は落ち込んでいるのか? 最近、マクドナルドのドアダッシュを家に届けさせたって聞いた。人生に諦めを感じている男のようだ。スナグジーのことを知ったら、もっと落ち込むだろう」と、ユーモアを交えて締めくくった。

「ザ・デイリー・ショー」は平日午後11時(ET)よりコメディ・セントラルで放送されている。

出典: The Wrap