チェコ国立銀行(CNB)のアレシュ・ミヒル総裁が、2026年4月28日午前10時20分(PT)にラスベガスのザ・ベネチアン・リゾートで開催される「Bitcoin 2026」にて基調講演を行うことが発表された。講演タイトルは「Diversifying Central Bank Reserves With Bitcoin」で、中央銀行総裁として初めて「The Bitcoin Conference」のステージに立つという歴史的な瞬間となる。
ミヒル総裁は2025年1月に、CNBの1,400億ユーロに及ぶ準備金の最大5%をビットコインに配分する提案を発表。伝統的資産(債券など)との相関性が低い点を主な理由に挙げ、国際的な注目を集めた。しかし、欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁からは「EUの中央銀行がビットコインを準備金に組み入れることはない」との反対意見が表明されるなど、中央銀行エリート層からの批判も受けた。チェコはユーロを使用していないものの、ミヒル総裁はこうした批判に動じることなく、実践に移している。
2025年11月には、CNBが初めてデジタル資産の購入に踏み切った。総額100万ドル相当のテストポートフォリオには、ビットコイン、米ドル建てステーブルコイン、トークン化預金が含まれ、CNBラボ内で運用された。この取り組みは、 speculation(投機)ではなく、中央銀行の視点からブロックチェーン資産を保有する実務的な準備性を評価するためのものだったとミヒル総裁は説明する。
「目的は、中央銀行の視点から分散型のビットコインをテストし、準備金の多様化における潜在的な役割を評価することでした。今後も経験を公表し、2〜3年後の評価を発表します」
ミヒル総裁の基調講演は、議論から実際の購入へと動き出した中央銀行の貴重な内部事情を明かすものとなる。また、グローバルな金融システムの変化に対する反応も注目される。
「Bitcoin 2026」は4月27日から29日までラスベガスのザ・ベネチアン・リゾートで開催され、世界中のビットコイン関係者、投資家、マイナー、政策立案者、技術者が集結する。初心者向けの一般参加パスから、専門家や企業、機関向けのプレミアムパスまで幅広いチケットが用意され、マルチステージのセッションや没入型体験、技術ワークショップなどが行われる。ビットコインの普及を加速させる次世代の担い手にとって、重要な機会となるイベントだ。