Appleは9月1日付で、CEOティム・クック氏が退任し、同氏が取締役会長に就任することを発表した。後任には、ハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のジョン・テルナス氏が就く。
クック氏は2011年8月にCEOに就任して以来、Appleを世界で最も価値の高い企業へと導いてきた。在任中のAppleの時価総額は約3500億ドルから4兆ドル超へと成長し、年間売上高は4000億ドルを超える規模に拡大。世界で25億台以上のデバイスが稼働するまでに成長した。
クック氏は声明で「AppleのCEOを務められたことは、人生で最も名誉な経験でした」と述べた。
テルナス新CEOに求められる使命
テルナス氏はハードウェア分野の専門家として、Apple WatchやAirPodsの発売をはじめとする革新的な製品開発を主導してきた。同氏のCEO就任は、Appleにとって新たな時代の幕開けとなる。
しかし、テルナス氏にはAIを含む次世代技術の開発でさらなる成果を求められる。Wedbush Securitiesのアナリスト、ダン・アイブス氏は「クック氏の退任はAppleにとって大きな転換点であり、テルナス新CEOにはAI分野を含む次なる飛躍が期待される」と指摘する。
一方で、投資家の間では、クック氏の突然の退任に対する疑問の声も上がっている。同氏の後任人事がAppleの戦略全体に与える影響について、さらなる説明が求められる状況だ。
Appleの未来を左右するAI戦略
Appleは現在、AI技術の活用で他社に後れを取っているとの指摘を受けている。テルナス氏はこうした課題にどう対応するのか、業界から注目が集まる。
クック氏の退任は、同社の歴史における重要な転換点となる。今後、Appleがどのようなイノベーションで市場をリードしていくのか、その行方が注目される。