トランプ前米国大統領が率いるソーシャルメディア企業「トランプメディア・テクノロジーグループ(TMTG)」は、傘下の「Truth Social」の経営責任者であるデビン・ヌーネス氏が退任すると発表した。ヌーネス氏は4年以上にわたりCEOを務めていたが、同社の株価暴落と業績不振を受け、新たなリーダーシップが必要と判断した。

ヌーネス氏の退任声明は、トランプ氏の長男でTMTGの取締役を務めるドナルド・トランプ・ジュニアによって発表された。同氏は、トランプ氏が保有する1億1,500万株を管理する信託の運営も担当している。ヌーネス氏は声明で、「合併やメディア業界の経験を持つ新たなリーダーが、現在の移行期を乗り切るのに適切な時期」と述べた。

TMTGの株価は、2024年3月の上場初日に1株58ドルで取引を開始したが、その後急落。火曜日の終値は9.82ドルまで下落した。昨年の同社の売上高はわずか370万ドルにとどまり、一方で7億1,200万ドルの純損失を計上した。

トランプ氏はTruth Socialを主要な情報発信手段として活用してきたが、同プラットフォームが企業の業績回復につながることはなかった。昨年12月には、核融合発電企業「TAEテクノロジーズ」との60億ドル規模の合併を発表し、一時的に株価は上昇したが、その効果は一時的なものにとどまった。

さらに、同社は2月にテキサス州の空白企業「テキサス・ベンチャーズ・アクイジションIII」との合併によるTruth Socialの分社化を検討していた。同社の新CEOであるケビン・マガーン氏は、この空白企業のCEOでもある。TMTGの発表には合併に関する言及はなかったが、トランプ氏がかつての「ドル箱」とされた同社を手放す可能性が浮上している。