米トランプメディア・テクノロジー(TMTG)は、真実ソーシャル(Truth Social)の運営会社として、元カリフォルニア州下院議員でトランプ前大統領の盟友だったデビン・ヌーネスCEOを解任し、後任にケビン・マガーン氏を暫定CEOとして任命したと発表した。
同社はヌーネス氏の退任理由や、恒久的な後任の選任スケジュールについて明らかにしていない。
昨年11月のトランプ再選を控えた株価高騰後、同社株は67%下落し、60億ドル以上の時価総額が消失した。TMTGは2021年の米国議会襲撃事件後に主要SNSから投稿を禁止されたトランプ氏の「発言の場」として設立されたが、一般ユーザーの獲得には至らず、倫理問題も指摘されていた。
上場から2年間で11億ドル以上の損失を計上した同社で、ヌーネス氏は2024年の報酬として4700万ドルを受け取っていた。
新CEOが掲げる「飛躍への準備」
マガーン新CEOは声明で「真実ソーシャルは、ソーシャルメディア史上最も強力なブランドとメッセージを持ち、まさに飛躍の準備が整っている」と述べた。
「トランプ大統領の独創的なビジョンとメッセージを体現する真実ソーシャルは、ソーシャルメディアの枠を超えた存在となる」
— ケビン・マガーンCEO
トランプ氏率いる同社は近年、暗号資産や「予測市場」と呼ばれるオンライン賭博プラットフォーム事業に進出している。これらの分野では、トランプ政権による規制緩和や推進策の影響で、ビットコインの国家準備金創設などが行われ、暗号資産価格の上昇につながった。
マガーン新CEOの経歴と注目の事業
マガーン氏はNBCユニバーサル、Hulu、ダブルクリックなどのデジタルメディアで要職を歴任。また、トランプ氏の長男ドナルドJr.とエリックが昨年参加した新会社のCEOも務めている。同社は当初は連邦政府契約を狙う米国製造業の買収を目指していたが、トランプ政権下での契約獲得が期待される業界との関連性が注目されている。
トランプ氏とホワイトハウスは、大統領職と家族ビジネスの利益相反について一貫して否定している。