母の日に「ハッピー・マザーズ・デー」なし、AI投稿で埋め尽くすトランプ大統領

トランプ大統領は、母の日の5月11日(日)に「ハッピー・マザーズ・デー」のメッセージを送るどころか、AIで生成されたMAGA(Make America Great Again)支持の投稿を次々とTruth Socialにシェアした。大統領の任期が行き詰まる中、自身の支持基盤を強化するためのプロパガンダとも取れる行動が注目を集めている。

「Women for Trump」の投稿を10件シェア

大統領は母の日に関する直接的なメッセージを送ることはなかったが、代わりに「Women for Trump」というグループの投稿を10件シェアした。その中には、以下のような内容が含まれていた。

  • 「I’m a Trumplican(私はトランプ共和党員)」
  • 「トランプこそ本物のアメリカ人!真のアメリカン・バッドアス!」
  • 3件の投稿でトランプを「史上最高(G.O.A.T.)」と称賛
  • AIで生成されたトランプの顔がラシュモア山に彫られる画像
  • 「BUILD THE BALLROOM(ボールルームを建設せよ)」という投稿に対し、トランプは「急ピッチで進んでいる!」とコメント

支持者を装うボットからの投稿もシェア

大統領は「Trump’s Army(トランプ軍)」や「Extremely Stable Genius(極めて安定した天才)」といった、自身を称賛するボットの投稿もシェアした。これらの投稿では、トランプの偉大さを強調するだけでなく、民主党やバイデン前大統領を批判する内容も含まれていた。さらに、選挙不正を主張する投稿「選挙で不正を行った投票管理者を逮捕せよ」もリポストした。

支持率に関する虚偽の主張も

トランプは「素晴らしい世論調査結果を得た」と自慢し、CNNが自身を「ロナルド・レーガンを超える共和党で最も愛される大統領」と報じたと主張したが、その根拠となる世論調査は見当たらない。実際、トランプの支持率は過去最低水準にまで低下しており、2021年の調査でレーガンを上回ったという主張も、現在の状況を反映しているとは言い難い。

イラン戦争の行方とトランプ発言の矛盾

このような投稿の嵐は、突如として現れたわけではない。大統領は同日早朝、イランの和平提案を「完全に受け入れられない」とTruth Socialで宣言。さらに、保守派の最高裁判事が自身への忠誠を誓うべきだと主張し、反射池の修復作業についても言及した。また、民主党が「失敗しなければならない」と主張し、違法な関税を巡る最高裁判決で数十億ドルの収入を失ったことへの不満も表明した。

母の日の週末に関しても、トランプは「新たな雇用統計の向上」を強調するために利用したが、2025年の雇用成長率は事実上ゼロにまで落ち込んでいる。

大統領の責務よりもファンクラブ運営に注力か

トランプ大統領のAI投稿への執着は、単なる高齢者のフェイスブック投稿であれば問題視されないかもしれない。しかし、合衆国大統領という立場の人間が、自身のファンクラブを運営することに注力している現状は、国の統治よりも優先されているのではないかという懸念が生じている。

「トランプ大統領は、自身の偉大さを称えるAI生成コンテンツに囲まれながら、イラン戦争の行方や国内の重要な課題から目を背けている。これはもはや選挙活動の一環なのか、それとも単なる自己顕示欲の表れなのか。」