トランプ大統領、連邦政府契約企業の株で巨額利益獲得か

トランプ大統領による利益相反疑惑が新たな展開を見せている。最新の金融情報開示書によると、大統領は連邦政府と契約する企業の株式を大量に売買しており、その中にはAI半導体大手のNVIDIAや軍事関連企業のPalantirが含まれていたことが判明した。

NVIDIA株の大量取引とAI分野への影響

2月10日、トランプ大統領はNVIDIAの株式を100万ドルから500万ドル相当購入した。NVIDIAはその後、Metaとの大型コンピュータ処理能力供給契約を発表した。NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏は、過去1年にわたりトランプ氏との関係を深めてきたことが知られている。

さらに1月6日には、NVIDIAのH200チップ(AI処理能力で世界2位の性能を持つ)の中国への販売が米商務省によって承認された直後、トランプ氏はNVIDIA株を50万ドルから100万ドル相当購入していた。その後、Huang氏がトランプ氏と共に中国を訪問した直後、商務省は中国の10社にNVIDIAのチップ購入を正式に承認した。これにより、トランプ氏はさらなる利益を得る機会を得たとみられている。

AMDとPalantirへの投資も明らかに

1月6日には、トランプ氏がAI半導体企業AMDの株式を5万ドルから10万ドル相当購入していたことも判明した。AMDはその後、中国の顧客へのチップ販売が1週間後に正式に承認された。

また、2026年の第1四半期には、トランプ氏がPalantirの株式を少なくとも74万ドル購入していたことが報告されている。Palantirは防衛関連企業であり、政府との大型契約を多数保持している。1月にはPalantir株を6万5000ドルから15万ドル相当購入し、2月には110万ドルから530万ドル相当を売却した。同月、Palantirは国土安全保障省との10億ドル規模の契約を獲得し、トランプ氏の大規模な強制送還政策を支援するソフトウェアの提供が決定された。

3月には、トランプ氏がPalantir株を20万ドルから50万ドル相当購入した。さらに先月には、トランプ氏がソーシャルメディアでPalantir株の購入を公に呼びかけ、株式のティッカーシンボルを明記するなど、明らかな株価操作の疑いが指摘されている。その数週間後、Palantirはさらに大型の連邦契約を獲得した。

5月までの金融取引は3600件以上

5月14日に発表されたトランプ氏の金融情報開示書によると、大統領は従来の社債や地方債への投資戦略を転換し、2026年の第1四半期だけで3600件以上の株式やその他金融商品の取引を行っていたことが明らかになった。

ホワイトハウスの見解

「トランプ大統領およびその家族は、投資に関する責任を負わず、取引についても通知を受けていません」

しかし、専門家らは、規制当局との関係が深い企業の株式で利益を得る行為は、明らかな利益相反であり、倫理的な問題が指摘されている。

専門家からの批判

政治倫理団体の関係者は、「大統領が自身が規制する企業の株式で利益を得る行為は、極めて腐敗した行為であり、オーバルオフィスから利益を得るためのスキームの一環に過ぎない」と厳しく批判している。

また、「米国民はこのような行為を容認すべきではなく、傍観する議員にも責任がある」と指摘している。