ネットフリックスは5月21日、共同創業者で現会長のリード・ヘイスティングス氏が6月に取締役を退任し、慈善活動や他の事業に専念することを発表した。同社の第1四半期決算と同時に発表された株主向け書簡によると、ヘイスティングス氏は2023年から会長を務めており、それ以前は共同CEOとして同社を率いてきた。
ヘイスティングス氏は声明で次のように述べた。「ネットフリックスは私の人生を多くの面で変えてくれました。特に2016年1月に世界中の人々にサービスを届けた時が、今でも最高の思い出です。ネットフリックスへの私の貢献は、単一の決断ではなく、会員の喜びを追求し、他者が受け継ぎ改善できる文化を築き、何世代にもわたって愛される企業を作ることにありました。グレッグとテッドには、ネットフリックスの偉大さへの強いコミットメントに感謝します。彼らのおかげで、私は新たなことに取り組めるようになりました」
ヘイスティングス氏は1997年、共同創業者で初代CEOのマーク・ランドルフ氏とともに、DVDレンタルサービスとしてネットフリックスを設立した。1999年には自らCEOに就任し、2007年にはストリーミングサービスへの転換を主導。2013年には自社制作コンテンツの開始、2020年にはテッド・サランドス氏を共同CEOに任命し、制作部門の拡大を支援させた。2023年には共同CEOを退任し、COOのグレッグ・ピータース氏が共同CEOに昇格。ヘイスティングス氏は高業績文化を定着させた「カルチャーメモ」の立案者としても知られる。
ヘイスティングス氏はネットフリックスの取締役を退任するが、AIスタートアップのAnthropicやメディア・金融ソフトウェアのBloombergの取締役には引き続き在籍する。ネットフリックスは今後も、ヘイスティングス氏が築いたテレビ・映画事業に加え、パーティーゲーム、ビデオポッドキャスト、ライブスポーツなどの分野で事業拡大を続ける。