米国時間9月4日、OpenAIとElon Musk氏の法廷闘争「Musk v. Altman」の審理中、サム・アルトマン氏の弁護団が「リトルリーグのトロフィー」のように見える小さなトロフィーを受け取り拒否した。しかし、これは単なるトロフィーではなかった。
裁判長のイボンヌ・ゴンザレス・ロジャース氏は、報道陣の前でトロフィーの銘板を弁護士に読み上げさせた。そこには「決して馬鹿でいるのをやめるな(Never stop being a jackass)」と書かれていた。このトロフィーは、OpenAIの従業員が研究科学者のジョシュ・アキアム氏に贈った記念品だった。アキアム氏は同日、法廷で証言を行った。
トロフィーの背景と経緯
この一件は、非営利団体の契約法を巡る裁判で浮上した。Elon Musk氏がOpenAIを去る際、同社がGoogleを追い抜くレースに出たいと発言したとされる。当時AI安全性の研究に従事していたアキアム氏は、その発言に懸念を示した。これに対し、Musk氏はアキアム氏を「馬鹿(jackass)」と呼んだという。
この侮辱的な言葉が、後にトロフィーとして形を変えたのだ。トロフィーは、アキアム氏の証言中に裁判所で披露されたが、その経緯は裁判の主題とは直接関係なかったものの、Musk氏とOpenAIの確執を象徴するエピソードとして注目を集めた。
OpenAIとMusk氏の確執
Elon Musk氏は2015年にOpenAIを共同設立したが、2018年に離脱した。その後、Musk氏は同社の方向性に批判的な立場を取り、特にAIの軍事利用や倫理的懸念について度々発言している。今回の裁判は、Musk氏がOpenAIの非営利団体としての地位を利用して利益を得たとして提訴したものだが、トロフィーのエピソードはその確執の一端を示すものとなった。