法律関連の文書を扱う中で、時折見かける奇妙な表現がある。「マーシャルホーム(Martial Home)」という言葉だ。一見すると「格闘技の家」や「軍事的な家」を連想させるが、実際には「marital home(maritalはmarriageの形容詞形で、夫婦の共有住居を指す)」のtypo(打ち間違い)だったのだ。
この誤植は、法律文書の世界で意外と頻繁に発生している可能性がある。ある弁護士が、友人の「武器庫(arsenal)」を持つほどのコレクターぶりを例に挙げ、自身も同様の経験があると語っている。そして、裁判所の判決文書でこの表現に遭遇したという。
さらに調査を進めると、法律文書検索サービス「Westlaw」で「Martial Home」を検索すると、600件以上の判決文書に同じtypoが見つかった。これは、法律文書の作成や校正の現場で、些細なミスが意外と多く存在していることを示唆している。
法律文書におけるtypoは、時に重大な法的解釈の誤りにつながる可能性がある。そのため、法律家にとっては、正確な表現が求められることは言うまでもない。しかし、このような些細なミスが頻繁に発生するという事実は、法律文書の作成現場の実態を浮き彫りにしている。
出典:
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