一般人の認識と司法の乖離を示す研究成果

憲法修正第4条の保護範囲は、家屋の壁を超えて「カーテイリッジ(家屋敷)」と呼ばれる外部空間にも及ぶとされる。最高裁は、このカーテイリッジの境界や警察の黙示的許可(implied license)について、社会通念に基づく「国の習慣」に委ねられていると主張してきた。しかし、一般人の実態はどうなのか?

この疑問に答えるため、研究者らは3つの実証実験を実施。計1,800人の参加者に対し、警察官の立ち入りがカーテイリッジ内か否か、あるいは黙示的許可の範囲を判断してもらった。

実験の概要

  • 第1・第2実験:参加者に様々な物件の画像を提示し、警察官がカーテイリッジ内にいるかどうかを回答させた。
  • 第3実験:自宅訪問シナリオを提示し、警察官の立ち入りが黙示的許可の範囲内かどうかを判断させた。

驚くべき結果

研究の結果、司法の解釈と一般人の認識には大きな隔たりがあることが判明した。

カーテイリッジの認識:司法はカーテイリッジを家屋の「直近の周辺」に限定するが、一般人は家屋全体の敷地をプライバシー保護の対象と捉えている。つまり、家の敷地内であれば全てが「自宅の延長」と認識されている。

黙示的許可の認識:一方で、警察官の立ち入りに関する黙示的許可については、一般人の認識と司法の判断がほぼ一致していた。

法改正の必要性を提言

研究者らは、カーテイリッジの解釈について司法が一般人の認識を反映させるべきだと主張。現行の枠組みを維持するか、それとも一般人の認識に合わせてカーテイリッジの範囲を拡大すべきか、議論が必要だとしている。

この論文は現在ドラフト段階であり、意見募集中。ミシガン・ロー・レビューへの掲載が予定されている。

出典: Reason