OpenAIのサム・アルトマンCEOは先週、反対弁護士から厳しい尋問を受け、信頼性の欠如を巡る攻撃にさらされた。この裁判は、テスラCEOのイーロン・マスク氏が起こした「OpenAIの営利化は違法」とする訴訟の一環だ。

原告側の主任弁護士スティーブン・モロ氏は、アルトマン氏の「一貫した正直さの欠如」を指摘。2023年に行われたアルトマン氏の解任未遂劇では、元役員が「常に率直でない」と非難していた。

モロ氏は「あなたは完全に信頼できる人間ですか?」と尋ね、アルトマン氏は「そう思います」と答えた。これに対しモロ氏は「あなたは自分が信頼できるかどうかわからないのですか?」と追及。アルトマン氏は「答えを修正します。はい」と返答した後、「私は正直で信頼できるビジネスパーソンだと思います」と述べた。

さらにモロ氏は、元同僚らの証言を引用し、アルトマン氏が「虚偽」で「嘘つき」と評された事実を示した。元CTOのミラ・ムラティ氏はビデオ尋問で、アルトマン氏が安全基準を回避するAIモデルの導入を許可したと虚偽の説明をしたと証言。また、CTOとしての立場を「弱体化」させ、役員間の対立を煽ったと明かした。ムラティ氏は後にOpenAIを退社し、現在はThinking MachinesのCEOを務めている。

元役員のタシャ・マッコーリー氏もビデオ尋問で、アルトマン氏の行動が「有毒な文化」を生み出し、経営陣がCEOの発言を信頼できなかったと証言した。

モロ氏はアルトマン氏に対し、「マッコーリー氏があなたの行動により『有毒な嘘の文化』が生まれたと非難していたことを認識していますか?」と問いただしたが、アルトマン氏は「その証言は聞いていません」と答えた。

厳しい尋問だったが、アルトマン氏の信頼性が裁判の核心である「OpenAIの営利化が違法かどうか」に直接影響するかは、陪審員の判断次第だ。一方で、マスク氏側の尋問も必ずしも好意的ではなかったことから、アルトマン氏にとって有利に働く可能性もある。

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出典: Futurism