ライディアン、Visaプラチナ提携カードをリリース
暗号資産(仮想通貨)を日常の決済に活用する新たなソリューションとして、ライディアンはVisaプラチナ提携カード「Lydian Card」を発表した。同カードは、中東最大級の暗号資産取引所であるRainが発行するもので、300種類以上の暗号資産をVisaのグローバル加盟店ネットワークで直接決済できるのが特徴だ。
カードは実物カードと即時発行の仮想カードの両方に対応しており、Visa加盟店であれば世界150カ国以上、1億5,000万以上の店舗で利用可能。ユーザーは専用アプリやオンラインダッシュボードを通じて、暗号資産の管理や取引の追跡、リアルタイムでの決済が行える。これにより、暗号資産を簡単に日常の購買力に変換できる仕組みを提供する。
暗号資産決済カード市場の急成長
ライディアンによると、暗号資産連動型決済カードの月間利用額は、2023年初頭の1億ドルから現在の15億ドル超へと急増。業界予測では、今後66%の成長が見込まれており、暗号資産保有者の間で「保管」から「活用」へと利用意識がシフトしていることが伺える。
従来の暗号資産決済は、手動でのトークン変換や限られた加盟店、煩雑なユーザー体験が課題とされてきた。しかし、VisaのグローバルインフラとRainの安定的な暗号資産基盤を活用するLydian Cardは、これらの課題解決を目指す。
Rainの安定的な基盤が支える
Lydian Cardは、Rainの安定的な暗号資産基盤「Stablecoin-Native Infrastructure」を活用。ウォレット、カード、オンランプ/オフランプ機能を統合し、シームレスな決済体験を実現する。Rainは直近1年で30倍の成長を達成し、シリーズCラウンドで2億5,000万ドルを調達。企業価値は19億5,000万ドルに達している。
ライディアンCEOのコメント
「暗号資産保有者はこれまで、日常生活で資産を使う際に多くの障壁に直面してきました。手動でのトークン変換や限られた加盟店、煩雑なユーザー体験は、暗号資産の利便性を大きく損なっていました。Lydian Cardは、この状況を一変させます」
カール・グリムスタッド(ライディアンCEO)
「店舗でのタッチ決済でもオンライン決済でも、Lydian Cardは暗号資産の決済をシンプルにします。VisaのグローバルネットワークとRainのインフラにより、暗号資産の所有から日常利用への移行をスムーズにし、4兆ドル規模のデジタル資産経済への参加を後押しします」
Rain CEOのコメント
「トークン化された資産は大きな可能性を秘めていますが、実店舗で簡単に使えるかどうかが普及の鍵です。これまで、この課題を解決するのは非常に困難でした」
ファルーク・マリク(Rain CEO兼共同創業者)
「Rainのオンチェーンカード発行ソリューションを活用することで、Lydian Cardは暗号資産保有者がVisa加盟店でどこでも資産を使えるようにします。これは、世界中で暗号資産の利用を促進する重要な一歩です」
今後の展望と市場動向
暗号資産決済カード市場は、使い勝手の向上とともに急速に拡大している。ライディアンとRainの提携は、暗号資産の実用化を加速させる取り組みの一つだ。今後、より多くの暗号資産が日常の決済手段として受け入れられることが期待される。
- 対応暗号資産数:300種類以上(ステーブルコイン、主要暗号資産を含む)
- 利用可能加盟店数:世界150カ国以上、1億5,000万以上
- カード発行主体:Rain(中東最大級の暗号資産取引所)
- 利用方法:実物カード・仮想カードの両方に対応
ライディアンとRainは、暗号資産の普及に向けた取り組みを今後も強化していく方針だ。