ロサンゼルス市のカレン・バス市長は6月7日、カリフォルニア州の映画・テレビ産業向け税額控除を「無制限」で拡大する方針を表明した。また同時に、連邦レベルでの同種の税制優遇措置導入も支持する姿勢を示した。
バス市長は声明で「私たちの戦いは、中流階級の礎であり、この街のアイデンティティでもある産業を守るために、一切の手を抜くことはできません」と述べた。
ハリウッド産業の雇用と創造性を守る
バス市長は、パラマウントとワーナー・ブラザースの合併案についても言及し、大規模なレイオフにつながる場合は反対すると表明。連邦規制当局に対し、合併審査過程で雇用保護とクリエイティブの自由を徹底するよう求めた。
「大規模な雇用削減につながる取引には支持できません。パラマウントの経営陣には、ロサンゼルスの産業労働者へのコミットメントを再強化してほしい」と語った。
これまでの実績と新たな支援策
バス市長は、カリフォルニア州初の映画・テレビ税額控除法案の起草者として、ハリウッドのリーダー的存在と位置付けられている。市長室によると、バス市長は「市のプロセスを合理化し、優れたサービスを提供することで、クリエイターやスタッフが最高の仕事をできる環境を整えてきた」としている。
また、新たに導入されたパイロットプログラムでは、市内のLADOT所有駐車場20%割引を提供。機材やトラックの駐車費用が制作現場の大きな負担となっている現状を踏まえ、中小規模の制作現場支援を目指す。
再選レースでのアピール
この発言は、6月2日の市長選挙を控え、激化する選挙戦の最中に行われた。バス市長の対立候補であるニチャ・ラマン市議(民主党)とスペンサー・プラット元リアリティ番組スター(共和党)は、いずれも50万ドル以上の選挙資金を調達。一方、バス市長は今年1月からの選挙資金調達額が49万4,734ドルにとどまり、資金面で劣勢となっている。
バス市長は、ハリウッド産業の保護を通じて、市民の支持獲得と再選への巻き返しを図る構えだ。