オンラインゲームプラットフォーム「ロブロックス」は、ネバダ州と1200万ドル(約18億円)の和解金で合意し、同州での裁判を回避することとなった。同州のアーロン・フォード司法長官は「この和解により、子どもたちにとってより安全なオンライン環境が実現する。また、インタラクティブプラットフォームが若者に与える影響についての指針となることを期待する」とコメントした。
和解内容の詳細は以下の通り:
- 1000万ドル(約15億円)を3年間にわたり、地元の子ども支援プログラム(ボーイズ・アンド・ガールズ・クラブなど)や非デジタル系団体へ寄付
- 250万ドル(約3.7億円)を、法執行機関との連携体制強化やオンラインセーフティ啓発キャンペーンに充当
さらに、ロブロックスは安全対策の強化策として、以下の新ルールを導入する:
年齢確認システムの導入
顔認識技術と政府発行IDを組み合わせた年齢確認システムを実装。これにより、同世代のプレイヤーとのみチャットが可能となる。
メッセージ機能の制限
16歳未満のユーザーは、QRコードで「信頼できる友人」として登録された大人とのみメッセージのやり取りが可能。既存の関係性を持つ大人とのコミュニケーションに限定することで、不正な接触を防ぐ狙いだ。
保護者向け機能の拡充
16歳までのアカウントに対し、保護者向けの管理機能を提供。これまでは13歳までだったが、対象年齢が引き上げられた。また、16歳未満のユーザーには「子ども用アカウント」を自動で作成し、成人向けコンテンツへのアクセスを制限するほか、年齢に応じた安全なゲームのみを表示する。
年齢層別のアカウント区分
ロブロックスは既に「ロブロックスキッズ」(5〜8歳)と「ロブロックスセレクト」(9〜15歳)の2つのアカウント区分を設けており、それぞれに応じたチャット制限やコンテンツガイドラインを適用している。
「この和解は、子どもたちが安全にオンラインで遊べる環境を整えるための重要な一歩です。今後も業界全体で同様の取り組みが進むことを期待しています」
— アーロン・フォード・ネバダ州司法長官
一方で、ロブロックスは依然として複数の州(ケンタッキー、アイオワ、ルイジアナ、テキサスなど)や個人からの訴訟に直面しており、プラットフォーム上での児童虐待容疑に関する主張が争点となっている。同社は今後も安全対策の強化を進める方針だが、法的責任を巡る議論は継続する見通しだ。