暗号資産ウォレット大手Ledger、IPO計画を一時停止
暗号資産ウォレット大手のLedgerは、暗号資産関連株の急落を受け、IPO(新規株式公開)計画を一時停止した。関係筋によると、その理由は「厳しい市場環境」にあるという。また、Ledgerは現在も米証券取引委員会(SEC)へのS-1登録申請を提出していない。
CoinDeskの報道によれば、暗号資産取引所Krakenも同様にIPOを延期しており、市況改善まで待つ方針だ。Krakenを傘下に持つPaywardは、2025年11月にSECへS-1登録のドラフトを提出していた。
既存上場企業の株価は軒並み下落
暗号資産業界では、最近上場した企業の株価パフォーマンスが低迷している。米ドル建てステーブルコイン発行大手のCircleは、2025年6月にニューヨーク証券取引所に上場し、一時は株価が263ドルまで上昇したが、現在は52%下落し126ドルとなっている。
また、オンライントレーディングプラットフォームのeToroは2025年5月に上場したが、株価は42%下落。ピーター・ティール氏が支援するBullishも、2025年8月の上場後、53%下落した。
その他、暗号資産カストディアンのBitGoは2026年1月に上場し、47%下落。ビットコイン決済サービスのFoldは2025年2月に上場し、64%下落を記録している。
資産運用大手のGreyscaleは2025年11月にIPO申請を発表したが、同年9月までの9カ月間で売上高が20%減少していたことが明らかになった。双子経営の暗号資産取引所Geminiも2026年6月にIPO申請を発表したが、業界全体の不振はIPO計画に影響を与えている。
唯一の明るい兆し:Galaxy Digital
その一方で、暗号資産関連企業のGalaxy Digitalは、2025年5月の米国市場への上場以来、株価が41%上昇し31ドルを記録。業界内で唯一のプラス成長となっている。
業界全体でIPO計画の見直しが進行中
暗号資産市場の低迷により、多くの企業がIPO計画の見直しを余儀なくされている。関係者は、市況が回復するまで慎重な対応を続ける方針だ。