米国を拠点とする日本人監督、宮坂聡が注目を集めている。彼が手がけた最新作2本、『スモール・スロウ・バット・ステディ』と『トゥーシーズンズ、トゥーストレンジャーズ』が、人間関係の不安定さや孤独といった普遍的なテーマを描き、観客の心を捉えている。
宮坂監督は、自身の作品について「社会から徐々に距離を置いていくような、居心地の悪さを感じるキャラクターが好きなんです」と語る。こうしたテーマは、彼の作品群の根底を成す要素となっている。
ニューヨークで開催された「ニューディレクター/ニューフィルムズ」で上映された『スモール・スロウ・バット・ステディ』は、聴覚障害を持つ女性ボクサー、圭子(演:岸井ゆきの)の物語だ。彼女の日常と闘い、そして人間関係の模索が、リアルで繊細なタッチで描かれている。
一方、『トゥーシーズンズ、トゥーストレンジャーズ』は、孤独と向き合う2人の男女の関係を通じて、現代社会における人間のつながりの希薄さと、それでもなお求められる絆の本質を問う作品となっている。
宮坂監督の作品は、静かながらも力強いメッセージで、観客に深い感銘を与え続けている。
出典:
The Verge