米国で「アンダーバビード(Under-babied)」と呼ばれる状態が注目を集めている。医師でテレビ司会者のDr. Oz(ドクター・オズ)氏によると、この状態は米国人の3人に1人が該当するとされる。同氏は「オーバーバビード(Over-babied)」という言葉も提案したが、適切な子供の数を表す言葉として「ベイビー・ニュートラル(Baby-neutral)」や「バランスド・バビード(Balanced-babied)」が提案されている。

しかし、この議論の背景には、米国の深刻な薬物問題が存在する。米国疾病対策センター(CDC)によると、2022年には10万人以上が薬物過剰摂取により死亡しており、これは過去最高の数字となっている。特にオピオイド系薬物の流行は、社会全体に深刻な影響を及ぼしている。

メディケイドの就労要件免除を巡る混乱

一方で、メディケイドの拡大に伴い、多くの州で就労要件が導入されている。しかし、その実施スケジュールが急速であるため、患者団体や支援団体は混乱に直面している。連邦政府は、就労要件の免除対象となる患者集団を特定することを求めているが、州ごとに異なるルールが混在する中で、支援の提供が困難になっている。

支援団体は、就労要件が健康状態に悪影響を及ぼす可能性がある患者や、高齢者、障害者などを免除対象とするよう求めている。しかし、州によっては、これらの免除が十分に機能していないケースも報告されている。

薬物依存症との関連性

専門家の間では、アンダーバビードと呼ばれる状態と薬物依存症との関連性が指摘されている。子供を持たない、あるいは少ない状態が、社会的孤立やストレスの増加につながり、その結果、薬物依存症のリスクが高まる可能性があるとされる。一方で、適切な子供の数を維持することが、精神的な安定や社会的つながりの維持に寄与するとの見方もある。

米国の薬物問題は、単なる医療問題にとどまらず、社会全体の課題として捉えられつつある。政策当局や医療専門家は、包括的な対策の必要性を強調している。

出典: STAT News