韓国で暗号資産200ドルで偽造大学卒業証書が流通
韓国では、暗号資産を支払うだけで偽造の大学卒業証書や入学証明書など、公的文書が手に入る闇取引が横行している。韓国メディア「ヘラルド京済日報」の報道によると、犯罪組織はソーシャルメディアを通じて活動し、顧客の個人情報を悪用して偽造文書を提供しているという。
有名大学の偽造証書もわずか200ドルで
同報道によれば、犯罪組織は暗号資産やデジタルギフト券での支払いを好み、銀行振込よりも匿名性が高いと主張している。例えば、延世大学の偽造卒業証書は約200ドル(約3万円)で取引されており、同大学は韓国トップクラスの名門校で、QS世界大学ランキング2026でも50位にランクインしている。
犯罪組織の関係者は取材に対し、「延世大学の入学証明書であれば100ドルで提供できる。個人情報を提供すれば2時間以内に納品する」と語った。
偽造文書の種類は多岐にわたる
犯罪組織が提供する偽造文書は、卒業証書だけにとどまらない。運転免許証、家族関係証明書、犯罪歴証明書、銀行融資書類など、さまざまな公的文書が暗号資産で取引されているという。
さらに、外国大学の偽造卒業証書は340ドル程度で販売されており、犯罪組織は「オリジナルと見分けがつかないほど精巧に作られている」と主張している。
韓国警察の摘発強化も被害拡大続く
韓国警察庁によると、2021年から2023年にかけて、偽造罪で逮捕された件数はほぼ倍増した。しかし、多くのケースが未発見のままであることも明らかになっている。
警察は現在、暴力団などが暗号資産USDTで報酬を受け取る「リベンジエージェンシー」と呼ばれる犯罪組織の摘発を強化している。こうした組織は、暴力行為や脅迫に対する報酬として暗号資産を受け取り、摘発が難航している。
犯罪組織の手口とリスク
犯罪組織は、顧客が銀行振込で支払うと警察の捜査対象になる可能性があると警告し、暗号資産やデジタルギフト券での支払いを推奨している。また、取引を中断しようとすると、他の犯罪組織から詐欺の被害に遭う可能性があると脅迫されるケースも報告されている。
暗号資産市場の動向
ビットコインは75,487ドル(前日比0.7%下落)、イーサリアムは2,329ドル(同1%超下落)で取引されている。
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※本記事はDL Newsのティム・アルパー記者による取材に基づく内容です。情報提供は[email protected]まで。