Amazonは2024年6月、モバイルアプリ内でAIを活用したショッピング支援機能を拡充し、「聞いて質問」と呼ばれる新たなサービスを開始した。これまでの商品説明の要約機能「聞いてハイライト」を発展させたもので、ユーザーは商品に関する具体的な疑問をAIに尋ねることができるようになった。

この機能は、Amazonのモバイルアプリ内で利用可能で、商品ページにアクセスすると「聞いて質問」ボタンが表示される。ユーザーが質問を入力すると、AIが商品情報やレビュー、類似商品の比較データなどを基に、分かりやすく回答を生成する仕組みだ。

主な特徴

  • リアルタイムな質問応答:商品説明だけでなく、サイズ感や機能性、在庫状況など具体的な質問に対応
  • レビューとの連携:過去の購入者レビューから得られた情報を基に、より実用的な回答を提供
  • 類似商品との比較:同じカテゴリーの商品との比較データを提示し、購入判断をサポート
  • 音声入力対応:手軽に質問できる音声入力機能も搭載

利用シーンとメリット

この機能は、特に以下のようなシーンで効果を発揮すると期待されている。

  • 家電製品の選定:機能やスペックに関する具体的な質問に回答し、最適な商品を提案
  • ファッションアイテムのサイズ選び:レビューやサイズ表を基に、自分に合ったサイズをアドバイス
  • ギフト選び:贈り先の好みや予算に合わせた商品を提案
  • 在庫切れ商品の代替案:類似商品との比較を通じて、代替となる商品を提案

今後の展望

Amazonは今後、このAIショッピングアドバイザー機能をさらに進化させ、個人の購買履歴や嗜好に合わせたパーソナライズドな提案を強化する方針だ。また、他のECプラットフォームとの連携や、実店舗での活用も視野に入れているという。

同社の広報担当者は「顧客のショッピング体験をより便利で、よりパーソナルなものにすることが目標」とコメントしている。

「聞いて質問」機能は、AI技術を活用したショッピング体験の新たな可能性を示すものであり、今後のEC業界におけるAI活用の一つのモデルケースとなるだろう。
出典: Engadget