Meta、AIによる骨格解析で子どもの年齢推定を実施

Meta(旧Facebook)は2024年6月、Instagramを含む自社プラットフォーム上で13歳未満のユーザーを検出・排除する新たなAIシステムを導入したと発表した。同社の公式ブログで明らかになったこの技術は、画像や動画に写る身長や骨格パターンを解析し、年齢推定を行うものだ。

顔認識ではなく「骨格解析」を採用

Metaは声明で「このシステムは顔認識ではありません」と強調している。具体的には、投稿された画像や動画から身長や骨格の特徴を抽出し、年齢層の推定に活用するという。個人の特定は行わず、あくまで「一般的なテーマや視覚的手がかり」を分析するとしている。

複数の要素を総合的に判断

同システムは、画像や動画だけでなく、投稿、コメント、プロフィール情報、キャプションなども分析対象となる。これらのテキスト情報から「文脈的な手がかり」を抽出し、年齢推定の精度を高める仕組みだ。Metaは、この取り組みを「子どもを保護するための包括的な対策」の一環としている。

子ども保護の強化に向けた取り組み

Metaはこれまでにも、年齢確認機能の強化や、広告ターゲティングの制限など、子ども保護に関するさまざまな施策を実施してきた。今回のAI骨格解析システムも、そうした取り組みの一環として位置付けられている。同社は「13歳未満の子どもが当社のプラットフォームを利用することを防ぐための重要なステップ」と述べている。

プライバシーへの配慮を表明

Metaは、この技術が個人の特定に利用されることはないと強調している。あくまで年齢層の推定にとどまり、ユーザーのプライバシー保護に配慮した設計となっている。ただし、この取り組みがどの程度の精度で機能するのか、また倫理的な懸念が生じないかについては、今後の検証が必要だろう。

「当社の目標は、13歳未満の子どもが当社のプラットフォームを利用することを防ぐことです。このAIシステムは、そのための重要なツールの一つとなります。」
— Meta公式ブログより

今後の展望と課題

Metaは今後、このAIシステムの精度向上に取り組むとともに、他の年齢層のユーザーに与える影響についても検討を進めるとしている。一方で、AIによる年齢推定技術の発展は、プライバシー保護とのバランスが求められる分野でもあり、今後さらなる議論が必要となるだろう。

出典: The Verge