自宅にガソリンエンジンを搭載した機械が9台あり、頻繁にオイル交換やフィルター交換を行っている筆者。ブランドにこだわることはなかったが、NAPAゴールドのオイルフィルターを長年愛用してきた。品質が良く、入手しやすく、しかもアメリカ製だったからだ。しかし先月、三菱モントローバー用のNAPAゴールド1334フィルターを購入しようとしたところ、箱に「中国製」と書かれているのを発見。この出来事が、新たなフィルター探しのきっかけとなった。
実はNAPAのフィルター製造の海外移管は新しい話ではない。同社は2023年に供給元をWIXからプレミアムガードに変更しており、フォーラムなどで議論されていた。筆者は過去数回の交換で在庫品を購入していたのか、あるいは単にパッケージをよく見ていなかったのかもしれない。いずれにせよ、この出来事を機に、改めてフィルター選びを見直すことにした。
そんな中、思い出したのが工業用・農業用フィルターで定評のあるボールドウィンだった。ボールドウィンは、空気フィルターやオイルフィルターなどを長年手掛けるブランドで、特に過酷な環境下での使用に適している。実は2018年にモントローバーを購入した際、他のオーナーから勧められたこともあったが、店頭で見かけることが少なく、そのまま忘れていた。しかし今回、改めて調べてみると、ボールドウィンのフィルターが自分の車に最適であることが分かった。
ボールドウィンとNAPAゴールドの比較検証
ボールドウィンのB7243フィルターは、一般的な自動車用品店ではなく、工業用品サイトや一部の量販店(ウォルマートなど)で入手できる。価格も手頃で、しかもアメリカ製という点が魅力的だった。注文したフィルターを手に取ってみると、NAPAゴールド1334と比べて「背が高く、細身」の形状をしていた。重量はほぼ同じだったが、スペックを比較すると、重要な違いが明らかになった。
| 項目 | ボールドウィン B7243 | NAPAゴールド 1334 |
|---|---|---|
| 高さ | 3.44インチ (87.3mm) | 3.19インチ (81mm) |
| 外径 | 3.03インチ (77mm) | 3.25インチ (83mm) |
| ねじ規格 | M20×1.5 | M20×1.5 |
| バイパスバルブ圧力 | 20 PSID | 8~11 PSID |
| マイクロンサイズ | 18(公称)/40(絶対) | 21(公称) |
| ろ材 | ボールドウィン独自「Microlite」 | ガラス強化セルロース |
| OEM互換品番 | 三菱 MD352626、MZ690116 | 汎用 |
主な違いとその影響
- バイパスバルブ圧力の差:ボールドウィンは20 PSID、NAPAゴールドは8~11 PSID。これは単なる数値の差ではなく、実用性に大きな違いをもたらす。
ボールドウィンのフィルターは、圧力が20 PSIに達するまで未ろ過のオイルをバイパスさせない。これは、冬場の冷間始動時やフィルターが目詰まりし始めた際に、エンジン保護性能の高さにつながる。 - ろ材の違い:ボールドウィンは独自の「Microlite」ろ材を採用。NAPAゴールドのガラス強化セルロースよりも微粒子ろ過性能に優れ、耐久性も高い。
- 形状とサイズ:ボールドウィンは背が高く細身の設計。エンジンルーム内のスペースに制約がある場合は、取り付けやすさに影響する可能性がある。
この他、ボールドウィンのフィルターにはオイルドレーバックバルブが内蔵されている点も見逃せない。エンジン停止時にオイルがフィルター内に逆流するのを防ぎ、次回始動時のオイル切れを防ぐ効果がある。
ボールドウィンを選ぶ理由
筆者がボールドウィンをおすすめする理由は、以下の通りだ。
- 品質と性能:バイパスバルブ圧力が高く、ろ材の性能も優れているため、エンジン保護性能が高い。
- アメリカ製:品質管理が行き届いており、安心して使用できる。
- コストパフォーマンス:価格が手頃で、長期的な交換頻度の低さも考慮すると、経済的な選択肢と言える。
- 幅広い互換性:三菱車をはじめ、多くの車種に対応するOEM互換品番が用意されている。
一方で、ボールドウィンのフィルターは一般的な自動車用品店では見かけないため、オンラインでの購入が主流となる。しかし、工業用品サイトやウォルマートなどの大型量販店で入手できる場合もある。
「NAPAゴールドからボールドウィンに乗り換えて、エンジンの調子が良くなったと感じる。特に寒い朝の始動性が向上したように思う。コストパフォーマンスも優秀で、今後も継続して使用するつもりだ」
— 筆者
まとめ:フィルター選びの新たな選択肢
NAPAゴールドの中国製移管を機に、筆者はボールドウィンのフィルターに出会った。品質と性能の高さ、そしてアメリカ製である点が決め手となった。エンジンの保護性能を重視するユーザーにとって、ボールドウィンは有力な選択肢の一つと言えるだろう。自動車用品店で手に入りにくい点はデメリットだが、オンラインでの購入が容易なため、手間を惜しまなければ十分に活用できる製品だ。