ホンダが、トヨタ・ランドクルーザーのライバルとなる大型SUVの開発に着手している可能性が浮上した。同社の2026年ビジネス briefing(再建計画)に掲載された資料から、新型大型SUVの詳細が明らかになった。
ホンダのEV計画頓挫と新たな方針転換
2025年初頭、ホンダは2台のラジカルなウェッジ形状のEVコンセプトカーを発表し、2026年までの市場投入を目指していた。しかし、規制環境の変化により、同年3月にEV専用プラットフォーム「0シリーズ」と、その派生モデルとなるアキュラRSXの開発中止を発表。EV事業からの撤退を余儀なくされた。
これを受け、ホンダはEVからハイブリッドへと戦略を転換。2026年のビジネス briefingでは、次世代V6エンジンとハイブリッドシステムの開発に注力する方針が示された。特に注目されるのが、北米市場向けの新型大型SUVだ。
新型大型SUVの概要とランドクルーザーとの競合
ホンダの発表資料によると、2030年3月までに15車種の新モデルをグローバルで投入する計画。このうち、北米市場向けの新型大型SUVは、以下の特徴を持つとされる。
- 新開発V6エンジンの搭載
- 新開発ハイブリッドドライブユニットとバッテリーパックの採用
- Dセグメント以上の車格(3列シートのホンダ・パイロットはDセグメントに該当)
この「Dセグメント以上」という表現が重要だ。現在のホンダ・パイロットはDセグメント(中型)SUVだが、新型モデルはそれよりも大型化される可能性を示唆している。これは、トヨタ・ランドクルーザーと同規模の車両を目指すことを意味し、市場競争力の強化が期待される。
実用性とオフロード性能の融合
ホンダは現在、パスポートやトレイルスポーツといったサブブランドで実用性とオフロード性能を両立させたSUVを展開している。新型大型SUVも同様のコンセプトが採用される可能性が高く、ランドクルーザーとの直接的な競合が見込まれる。
同社の資料には、新型SUVのコンセプトイラストが掲載されているが、そのデザインは現在のパスポートやトレイルスポーツを彷彿とさせる、ボックス形状でトラックライクな外観が特徴的だ。これは、実用性とタフさを重視したデザインと言える。
今後の展望と市場への影響
ホンダは、EV事業の頓挫を機に、ハイブリッド技術へのシフトを加速させている。新型大型SUVは、その象徴的な存在となる可能性が高い。ランドクルーザーとの競合は避けられず、北米市場におけるホンダのプレゼンス向上が期待される。
今後、ホンダがどのような技術やデザインを採用するのか、さらなる発表が待たれるところだ。