イギリスの自動車メーカー、ケータハムは、電気スポーツカー「プロジェクトV」の最新プロトタイプが実車テスト走行を行っていることを明らかにした。当初は2025年後半から2026年初頭の発売を目指していたが、目標は達成されなかったものの、開発は着実に進められている。

東京オートサロンで初公開されたプロトタイプ

今年1月に開催された東京オートサロン2024で、ケータハムはプロジェクトVの初となる実車プロトタイプを公開した。当時、同社はこのモデルを用いてシャシー、パワートレイン、バッテリーの評価を行うとしていたが、その後しばらく情報が途絶えていた。

しかしこのほど、同社は新たな動画を公開し、プロトタイプがテスト走行を行っている様子を披露した。動画から得られる情報は限られているものの、ケータハムは2026年までテストを継続する計画を明らかにしている。

2022年から始まった長期プロジェクト

プロジェクトVの開発は2022年9月に開始された。2023年にはグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでコンセプトモデルが披露され、当初は2025年後半から2026年初頭の市販化が予定されていた。しかし、現時点では具体的な発売時期は未定のままとなっている。

その一方で、ケータハムはスポーツカーのテストと改良を継続しており、プロジェクトVは「純粋でシンプルな」デザインを採用している。プロトタイプはコンセプトモデルに忠実なデザインを維持しつつ、リアエンドのデザインが見直され、複数の市場規制に対応するために4つの丸型テールライトが採用されている。このほか、オーバルグリルや19インチと20インチの段違いホイールなどが特徴となっている。

進化するインテリアとパワーユニット

インテリア面では、プロトタイプに新たな2+2シートが採用され、丸型のデジタルディスプレイが搭載されている。その一方で、フラットなダッシュボードはケータハム・セブンを彷彿とさせるデザインが引き継がれている。

プロジェクトVはチューブラースペースフレームを採用し、47kWhの浸漬冷却式バッテリーを搭載。このバッテリーは「厳しい使用条件下でも高い安全性と信頼性を確保する」とされている。バッテリーはヤマハ製のリアeアクスルに電力を供給し、268馬力(200kW / 272PS)を発揮する。このパワーユニットにより、重量1,430kgのクーペは0-100km/h加速を5秒未満で達成する見込みだ。さらに最高速度は230km/hに達するとされている。

また、WLTP基準で航続距離は約400km(249マイル)が見込まれており、100kWのDC急速充電器を使用すれば、バッテリー残量20%から80%まで約20分で充電できるとしている。ただし、ケータハムは「すべての仕様は目標値であり、開発過程で変更される可能性がある」と注意を促している。

今後の展望

ケータハムは、電気自動車(EV)への取り組みを諦めることなく、プロジェクトVの開発を進めている。世界にはすでに多くのEVが存在するが、同社は「EVの夢」を追求し続けている。今後もテストと改良が続けられ、市販化に向けた準備が進められる見通しだ。

出典: CarScoops