X(旧Twitter)は2026年4月、メッセージング機能に特化した専用アプリ「XChat」をiOS向けにリリースした。同社は2025年にXからダイレクトメッセージ機能を廃止する計画を示していたが、現時点でXChatはXアプリ、ウェブ版、そしてこの新しい専用アプリを通じて利用可能となっている。

XChatのローンチビデオによると、新しいアプリはXのチャット機能で既に導入されていた現代的なメッセージング機能を多く取り込んでいる。具体的には、メッセージの編集・削除スクリーンショットの防止消滅メッセージの送信などが可能だ。また、ビデオ通話や音声通話にも対応しており、Xは全てのメッセージがエンドツーエンド暗号化されていると主張している。

さらに、XChatはXのコミュニティ機能で形成されたグループの受け皿となることも期待されている。Xはコミュニティ機能を2026年5月末で廃止することを最近発表しており、大規模なグループチャットをサポートするXChatが代替手段として機能する可能性がある。現在、XChatのグループチャットは最大350人まで参加可能だが、Xは今後この人数を拡大する計画だ。

「Xは3つのアプリを使ってコア機能を利用する必要がある万能アプリだ」
— camol (@camolNFT) 2026年4月23日

Xを「万能アプリ」にするというイーロン・マスクの当初の構想は、アルゴリズムフィード、メッセージング、求人掲示板、さらには決済機能までを一つのプラットフォームで提供するというものだった。しかし、専用のメッセージングアプリをリリースするという今回の動きは、その構想とは相反するように見える。その一方で、2026年現在のXの状況を反映しているのかもしれない。Xは現在、xAIの子会社であり、xAI自体がスペースXの一部となっている。マスクのAI分野への注力が最も重要な経営課題となっており、WeChatのようなサービスのクローンを作ることがそれほど重要ではなくなっている可能性がある。

出典: Engadget