米国西部を中心に展開するコンビニエンスストアチェーンのYesway Inc.が、ニューヨーク市場で注目を集めている。同社は2024年6月12日(水)、ナスダック市場に新規上場(IPO)し、株式公開を開始する。

同社の株式は「YSWY」のティッカーシンボルで取引され、初値は1株20ドルとなる見込みだ。これにより、時価総額は約12億ドルに達するとBloombergが試算している。

Yeswayとは?

Yeswayは、テキサス州フォートワースに本社を置くコンビニエンスストア運営会社で、YeswayAllsup’sの2ブランドを展開している。全米9州で448店舗を運営しており、主な拠点はテキサス州西部、ニューメキシコ州、オクラホマ州、アイオワ州などだ。

同社は2015年にボストンの投資会社Brookwood Financial Partnersの支援を受けて設立され、その後順調に事業を拡大してきた。主力商品のAllsup’s Burritosをはじめ、コーヒー、ホットフード、スナック、清涼飲料、アルコールなど、コンビニエンスストアの定番商品を幅広く取り扱っている。

2023年の売上高は26億7,000万ドル、純利益は5,400万ドルに達しており、米証券取引委員会(SEC)への提出書類で公表された。

IPOの背景と市場環境

Yeswayは当初、2021年にIPOを計画していたが、金利上昇を理由に2022年に一時撤回した。その後、IPO市場が活況を取り戻したことで再申請し、今回の株式公開に至った。

同社のIPOは、世界的なコンビニエンスストア大手7-Elevenが米国で600店舗以上を閉鎖すると発表したタイミングで実施される。7-Elevenを傘下に持つSeven & i Holdings(日本)は、北米事業のIPOを延期しており、業界再編の動きが加速している。

今後の展望と課題

Yeswayは現時点で、448店舗の拡大計画を明らかにしていないが、IPOによる資金調達を通じて、将来的な成長戦略を加速させる可能性がある。同社は現在、主に米国西部に集中した店舗網を展開しているが、今後は新たな市場への進出も視野に入れているとみられる。

一方で、コンビニエンスストア業界は競争の激化消費者の嗜好変化に直面しており、Yeswayがどのように差別化を図っていくかが注目される。

IPOの主なポイント

  • 株式ティッカー: YSWY(ナスダック市場)
  • 初値: 1株20ドル
  • 調達額: 約2億8,000万ドル(1,400万株発行)
  • 時価総額: 約12億ドル(Bloomberg推計)
  • 上場日: 2024年6月12日(水)