伝説のレーシングドライバー、アンドレッティが所有したコルベットZ06
アメリカを代表するレーシングドライバー、マリオ・アンドレッティ氏が所有していたコルベットZ06(2015年式)が、現在オークションに出品されている。同氏の輝かしいレースキャリアと並ぶ、貴重なコレクションとして注目を集めている。
アンドレッティの偉業とコルベットの歴史的価値
アンドレッティ氏は、1967年にデイトナ500、1969年にインディ500、1978年にはF1ワールドチャンピオンという、数々の栄冠を手にした伝説のドライバーだ。その彼が2015年に購入したのが、このコルベットZ06だった。
当時のZ06は、C7世代の最強モデルとしてデビュー。6.2Lスーパーチャージャー付きV8エンジン(650馬力、650lb-ft)を搭載し、0-60mph加速3秒未満、最高速度200mph超という驚異的な性能を誇った。価格は約8万ドルで、当時のライバル車(ポルシェ911ターボやダッジ・バイパーACR)と比較しても圧倒的なコストパフォーマンスを実現していた。
特別仕様のZ06:アンドレッティのこだわり
アンドレッティ氏が購入したZ06は、Crystal Red Metallic Tintcoatのボディカラーに黒の内装、Kalahariレザー&スエードのシートとコンソールを採用。さらに、3万ドル以上のオプションが追加されていた。
- Z06ブラック合金ホイール
- 3LZプレミアム装備グループ
- Z07ウルトラパフォーマンスパッケージ(カーボン製エアロパーツ、カーボンセラミックブレーキ、硬めのサスペンション、ミシュランPilot Sport Cup 2タイヤ)
また、ダッシュプレートにはアンドレッティ氏の名前とVINが刻まれ、ボンネット裏やバッテリーカバーには直筆サインが入っている。走行距離はわずか8,300マイルで、オーナーはアンドレッティ氏直筆のオーナーズマニュアルや、彼とコルベットの写真などの関連アイテムもセットで提供している。
現在のオークション状況と将来的な価値
ハガティ・マーケットプレイスによると、この2015年式Z06の評価額は、状態が「#3(良好)」で62,700ドル、「#2(優秀)」で86,000ドルとされている。オークションはまだ2週間以上残っており、現時点での入札額は50,000ドル(3件の入札)となっている。
このコルベットは、C7世代の頂点を極めたモデルであり、ZR1が登場するまで最強のステータスを誇っていた。加えて、アンドレッティ氏というレーシング界のレジェンドの所有歴が加わることで、コレクターにとってはまさに「伝説の一台」となる可能性を秘めている。
「アメリカのスポーツカーの象徴であるコルベットを、アメリカのF1チャンピオンが所有していたという歴史的価値は計り知れない。ファンにとっては、まさに夢のような逸品だ」
— ハガティ・マーケットプレイス関係者
今後の展望とコレクターの注目ポイント
このコルベットは、単なる高性能車ではなく、レーシングの歴史とアメリカのモータースポーツ文化を象徴する存在だ。走行距離が極めて少なく、アンドレッティ氏の直筆サインや関連アイテムが付属していることから、コレクター間での競争が激化することが予想される。
今後、オークションが終了するまでの間に、さらなる入札が行われる可能性も高い。アメリカのスポーツカー愛好家にとって、このコルベットは獲得する価値のある「伝説の一台」と言えるだろう。