イタリアの自動車エンジニア、ジット・ビザリーニの生誕100周年を記念し、同氏の名を冠するビザリーニ社は、5300 GTコルサリバイバルの特別仕様「セントゥナリオ・エディション」を発表した。

デザインと仕様の特徴

この特別仕様車のボディは、一体成形のコンポジット素材を採用。深い光沢の黒塗装に、合金ホイールが金色に輝く。ドア、ボンネット、テールには「100」のレーシングナンバーがあしらわれ、記念碑的な外観を演出している。

なお、これらのナンバーは装飾用だが、ビザリーニの全てのコルサリバイバルモデルはFIA Appendix K規格に準拠しており、実際のレースに出場することも可能だ。

パフォーマンスと技術

5300 GTの心臓部には、当時の5.3リットルV8エンジンを再現しながら、現代的な400馬力を発生させる。トランスミッションはボーグ・ワーナー製T-10 4速マニュアル。鋼製シャーシには独立懸架が採用され、前後ともディスクブレーキを装備。さらに、統合ロールケージにより剛性と安全性が向上している。

今後の展望

同社は、セントゥナリオ・エディションをもって5300 GTリバイバルの生産を終了する。今後は新たなモデルの発表を予定しており、ビザリーニ社のCEO、イザベル・ダンド氏は次のようにコメントしている。

「セントゥナリオ・エディションは、私たちの伝統と創業者ジット・ビザリーニへのオマージュです。ビザリーニにとって、本物の価値は製造するものではなく、生き、守り、磨き抜くものです。ジット・ビザリーニはエンジニアリングの天才であり、その物語は伝説となりました。その物語こそが、当社ブランドの礎なのです。世界の高級ブランドが本能的に理解しているように、過去から距離を置くのではなく、大切にし、受け継ぐのです。創業者を敬い、神話を守るのです。彼の生誕100周年を迎え、ビザリーニは新たな一歩を踏み出します。セントゥナリオ・エディションは、過去を讃え、新たな章へと進むための存在です」

出典: Hagerty