ピッツバーグ・スティーラーズのQBアーロン・ロジャースが2026年の契約を巡り、交渉が難航している。ロジャースは2025年にスティーラーズと1365万ドルの1年契約を結んだが、2026年以降の契約額を巡って双方の溝は埋まっていない。

ロジャースは5月にスティーラーズのルーキー・ミニキャンプに参加し、新加入選手との交流を図った。しかし、スティーラーズ側はロジャースの来訪すら事前に把握しておらず、関係者は「アーロンらしい行動」と表現した。交渉の行方を占う上で、この「異例の動き」が象徴的な出来事となっている。

契約額の行方を左右する「UFAテンダー」

スティーラーズはロジャースに対し、2025年シーズン開幕前に「UFAテンダー(制限付きFA指名)」を提示した。表向きは「他チームがロジャースを獲得した場合のドラフト指名権獲得」が目的とされているが、実質的にはロジャースの交渉力を封じる狙いがあったとみられる。

UFAテンダーがなければ、ロジャースはシーズン中やポストシーズンを含め、いつでも他チームと契約することが可能だった。しかし、スティーラーズはこれを阻止し、ロジャースに「スティーラーズでプレーするか、プレーしないか」の二択を迫っている。

これにより、双方は契約額の合意を余儀なくされつつある。ロジャースは現在、スティーラーズのロッカールームに滞在しながら、契約交渉の行方を見守っている状況だ。

2026年の「妥当な契約額」とは?

ロジャースの2026年契約額について、専門家の間では「2」の数字が最低ラインとの見方が強い。例えば、マリック・ウィリス(6試合の先発でドルフィンズと2500万ドル/年の契約を締結)と同等の評価が下される可能性がある。

スティーラーズ側は2025年の契約額を基準に、インフレ調整程度の金額を提示する意向だが、ロジャース側はより高額な契約を求めている。双方にとって「代替手段」が存在しないため、交渉は膠着状態が続いている。

ロジャースにとって、スティーラーズ以外のチームとの交渉は事実上不可能な状況だ。スティーラーズも、代替選手としてマーソン・ラドルフやウィル・ハワード、新人ドリュー・アラーといった選手を起用する構えを見せているが、いずれもロジャースと同等のパフォーマンスを期待できる選手ではない。

このため、双方が譲歩しなければ、2026年シーズンの開幕を控えた段階で決裂する可能性も否定できない。ロジャースの今後の動向とスティーラーズの対応が注目される。