コロンバス(オハイオ州) — 選挙イベントにおける無作為の質疑応答は、常にハイリスクな試みだ。共和党大統領候補だったヴィヴェック・ラマスワミ氏(現オハイオ州知事選候補)も、そのリスクを再認識させられたようだ。火曜夜、オハイオ州立大学(OSU)で行われた講演会で、ラマスワミ氏は突然、身振り手振りで意思を伝えるパフォーマンスアーティストからの質問攻めにさらされたのだ。その身振りは、道化師によって英語に訳され、会場に響いた。
OSUのメーションホールは通常、コメディショーの会場として知られるが、今回のようなイベントは異例中の異例だった。会場は2,500席ほどだが、実際に訪れたのは1,000人にも満たなかった。配管用のカーテンでバルコニーが封鎖されていたためだ。
この講演会は、右派団体「ターンニング・ポイントUSA(TPUSA)」が主催する「This is Turning Point」キャンパスカンファレンスの一環だった。ラマスワミ氏の演説前には、16分間にわたる前座があったが、その内容は波乱に満ちていた。
前座の波乱:リアリティスターから学生ローン業者まで
前座は、まず延滞学生ローンの再編を売りにする業者によるスピーチで幕を開けた。次に、TPUSAの地元幹部が登壇し、その後にリアリティスターのサバンナ・クリスリー氏が登場した。クリスリー氏は、自身の両親が脱税で有罪判決を受けた後にトランプ大統領に恩赦を求め、MAGA支持者の注目を集めた人物だ。
クリスリー氏のスピーチは、唐突な展開の連続だった。まず「このイベントは、チャーリー・カークの望む形で進んでいる」と発言し、自身の服装について「手術直後のため、ゆったりとした服を着ている」と明かした。さらに、AIの偏見についての不満、チャーリー・カークの使命へのモチベーション、そしてラマスワミ氏への支持表明と、話題が目まぐるしく変わった。最後には「リベラルな友達をコーヒーに誘って、考えを変えさせ、その代金をヴェンモで請求しよう」と呼びかけた。
ラマスワミ氏の演説と突然の「パフォーマンス質問」
クリスリー氏の紹介で登壇したラマスワミ氏は、レーガン風の落ち着いた演説を行った。しかし、その後の質疑応答セッションで、事態は一変した。突然、パフォーマンスアーティストがステージに上がり、身振りでラマスワミ氏に質問を投げかけたのだ。その内容は、ラマスワミ氏の政策や発言に対する辛辣なものだったという。
この出来事は、TPUSA主催のイベントとしてはもちろん、一般的な選挙イベントとしても極めて異例なものだった。観客の多くは年配層で、学生の姿はほとんど見られなかった。独立系ジャーナリストのD.J. バインズ氏は「ラマスワミ氏は、自分の支持者を前にしても、このような質問には答えられなかっただろう」と語った。