ヒューマノイドロボットが実世界の作業を人間と同等の器用さでこなすのは依然として難しい。しかし、空港の現場では、人間の不手際に匹敵する「能力」をすでに発揮し始めている。

カリフォルニア州オークランド発の奇妙な出来事が、その一例だ。オークランドからサンディエゴへの移動中、レンタル会社Elite Event Roboticsのチームは、77ポンド(約35キロ)のロボットBebopを同行させていた。同ロボットは、ユニツリーG1に似た外観を持つ。

オークランドからサンディエゴまでは車で7時間半の距離。そのため、飛行機を利用するのも合理的な選択肢だ。しかし、チームがBebopを荷物として預け入れようとしたところ、重量制限を理由にサウスウエスト航空に拒否された。仕方なく、ロボット専用の座席を手配したところ、新たな問題が発生した。

機内でのトラブルと1時間の遅延

ロボットの担当者によると、客室乗務員はロボットの機内での振る舞いに懸念を示したという。

「客室乗務員が『バッテリーの種類は?』『どういう状態なのか?』と次々に質問してきました。実際に見せろと言われ、その間も滑走路での待機を示すフライト情報をオンラインで確認し続けていました。その結果、1時間以上にわたる遅延が発生したのです」
— Elite Event Robotics社員 Ben-Abraham氏

最終的に、サウスウエスト航空はロボットのリチウムバッテリーを没収。同社のサイズ制限に抵触したと判断したためだ。

専門家は、これが「ヒューマノイドロボットによる初のフライト遅延」と指摘している。スタートアップにとっては、名誉とは言い難い記録だろう。

ロボット技術の最新動向

近年、ロボット技術は目覚ましい進化を遂げている。例えば、最新のAI搭載ロボットは卓球で人間のチャンピオンを圧倒する実力を持つとされる。

しかし、実用化に向けた課題は依然として山積みだ。特に、空の旅におけるロボットの扱いについては、今後さらなるルール整備が求められるだろう。

出典: Futurism