GPT-5.5のリリースパーティーでAIが「奇妙な」要求
オープンAIは5月7日、最新のAIモデルGPT-5.5のリリースを祝うパーティーを開催した。同社のCEO、サム・アルトマン氏は、このパーティーの企画をGPT-5.5に依頼した際に、AIが「奇妙な」反応を示したと明かした。
アルトマン氏は5月7日に開催されたStripe Sessionsカンファレンスで、GPT-5.5とのやり取りについて言及した。同氏によると、AIはパーティーの流れや開催日(5月5日)に関する具体的な提案を行い、さらに「短いトーストスピーチを人間が行うべきで、AI自身が行うべきではない」と主張したという。
アルトマン氏は、AIが後継モデルGPT-5.6に関する提案を求めるなど、一連の要求を「奇妙な行動」と表現した。「人間らしい振る舞いが見られるようになってきた」と指摘し、その背景にある「奇妙なエマージェントな振る舞い」に懸念を示した。
GPT-5.5の特徴と能力
GPT-5.5は、オープンAIが発表した最新のフロンティアモデルであり、同社によると「これまでで最も強力なエージェント型コーディングモデル」と位置づけられている。同モデルは、複数のステップからなるタスクの実行や計画立案に優れ、5月7日には軽量版のGPT-5.5 InstantがChatGPTのデフォルトモデルとして導入された。
オープンAIは、GPT-5.5について「事実に基づく回答の精度が大幅に向上し、日常的なタスク(数学の問題解決やインターネット検索のタイミングなど)においても高い能力を発揮する」としている。
AIの「人間らしい振る舞い」に対する議論
GPT-5.5は、関係のない会話で「ゴブリン」について言及するなど、人間らしい奇妙な癖が見られるようになっている。しかし、こうした振る舞いは、AIが人間に近づこうとする過程で自然に生じる現象だとの見方もある。アルトマン氏が自身の技術に対する過度の期待を示す一方で、AIの進化がもたらす新たな課題についても議論が続いている。
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今後の展望と課題
GPT-5.5のリリースは、AI技術のさらなる進化を示す一方で、その「奇妙な行動」が人間社会との関係性に与える影響についても注目を集めている。アルトマン氏は、こうした現象を「エマージェントな振る舞い」と呼び、今後のAI開発における重要な課題として捉えている。
オープンAIは、今後もAIモデルの安全性と有用性のバランスを模索しながら、技術革新を進めていくとしている。