米国時間5月21日、OpenAIのCEOサム・アルトマンは裁判所の証言台に立った。これまでの2週間、さまざまな証人が彼を「嘘つき」と呼び、非難の嵐が吹き荒れていたが、ついに「当事者」自身の声が陪審員に届けられた。

アルトマンの弁護士ウィリアム・サヴィットは、証言の最後に彼に尋ねた。「あなたが慈善団体を盗んだと非難されている感想は?」

「私たちは多大な努力を重ね、この巨大な慈善団体を創り上げました。それを盗むことはできません。

しかし、ミスター・マスクはそれを2度も潰そうとしたのです」

アルトマンは「セントルイス出身の素直な少年」を演じ、自身に降りかかる状況に当惑しているかのような態度で証言を行った。証言台を降りる際には大量の証拠資料を手にしていたが、その表情からは自信というよりも、むしろ困惑が見て取れた。

この裁判は、テスラCEOイーロン・マスクがOpenAIの非営利団体としての性質を巡り、同社の支配権を奪おうとしたとされる訴訟の一環だ。マスクは2018年にOpenAIを離れ、その後同社の方向性に不満を募らせていたとされる。今回の裁判では、アルトマンが慈善団体の資産を不正に流用したとの疑惑が争点となっている。

アルトマンの証言は、彼の主張を裏付けるための具体的な事実を提示したが、それでも陪審員たちが納得するには至らなかった可能性がある。専門家らは、この証言が裁判の行方を大きく変えるほどのインパクトを持つかどうか、疑問視している。

今後の展開:
・6月10日に次回の審理が予定されている。
・アルトマンの弁護団は、さらなる証拠資料を提出する方針。
・マスク側は、アルトマンの発言に対する反証を準備中。

出典: The Verge