暗号資産界の大物でTRONネットワークの創業者であるジャスティン・サン氏は4月16日、トランプ一家が関与する暗号資産プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)」の関係者を提訴すると発表した。

サン氏は、WLFIのリーダーシップが自らの保有するWLFIトークン(プロジェクトのガバナンストークン)を不当に凍結し、ガバナンス提案への投票権を剥奪したと主張している。さらに、トークンを「焼却」することで永久に消滅させる脅迫まで行ったと非難した。「彼らは正当な理由もなく、私のトークンを凍結し、投票権を奪い、トークンを破壊すると脅しています」と述べた。

WLFIは2024年に設立されたプロジェクトで、米国前大統領ドナルド・トランプ氏の三男を含む家族や、不動産王スティーブ・ウィトコフ氏の息子らが共同設立者として名を連ねている。また、トランプ氏は名誉共同設立者としてプロジェクトに名を連ねている。

サン氏は2024年後半から2025年初頭にかけて、WLFIトークンに約7500万ドル相当を投資したが、その後米国証券取引委員会(SEC)から証券法違反の疑いで調査を受けた。2026年3月にサン氏は1000万ドルの制裁金を支払うことで和解に合意したが、違反を否認している。

WLFIとの関係悪化の背景

WLFIのリーダーシップとサン氏の関係は、ここ数カ月で急速に悪化している。サン氏は4月12日、WLFIの運営チームがユーザー資産を制御し、トークンを凍結するための「裏口」を実装したと非難。さらに「暗号資産コミュニティを個人的なATMのように扱っている」と糾弾した。

WLFI側は9月に、サン氏が所有するHTX暗号資産取引所に900万ドル相当のWLFIトークンを送金した際、これらのトークンを凍結した。両者ともに、DL Newsの取材に対してコメントを拒否している。

WLFIトークンの価格は、2025年10月の史上最高値から約76%下落しており、現在の時価総額は約25億ドルとなっている。

出典: DL News