米コメディアンで元「デイリー・ショー」ホストのジョン・スチュワート氏は、米国の「企業メディア」が戦争報道を好む傾向にあり、それがイラク戦争からドナルド・トランプ前大統領のイラン政策に至るまで、紛争を助長してきた可能性を示唆した。

「ザ・ウィークリー・ショー」の最新回でスチュワート氏は、メディアが戦時下の報道に偏り、平時よりも戦争を「面白い物語」として扱う傾向があると指摘。民主党系ニュース番組「デモクラシー・ナウ!」のエイミー・グッドマン氏との対談で、こう述べた。

「企業メディア内には、戦争は平時よりも興味深いストーリーであり、報道の対象として好まれるという空気が常にある」とスチュワート氏は語った。

さらに、メディアが戦争を「潤滑油」のように機能させ、紛争を円滑化させる側面についても言及。「戦争を起こすわけではないが、戦争が起こりやすい環境を作り出す」と述べた。

トランプ氏のイラン政策とメディアの役割

スチュワート氏の発言は、米国とイランの緊張が続く中で注目を集めた。現在、米国とイランの間では停戦が数週間続いているが、トランプ前大統領は11月27日、自身のTruth Socialで新たな交渉に言及。イランが条件を受け入れなければ「再び爆撃が始まる」と警告した。

「イランが合意内容を受け入れれば伝説的な『エピック・フューリー』は終わり、ホルムズ海峡の封鎖解除により、イランも含む全ての国に海峡が開放される。しかし受け入れなければ、爆撃が再開され、その規模と強度はかつてないほど激化するだろう」

グッドマン氏もスチュワート氏の見解に同意し、「戦時下ではメディアがホワイトハウスを擁護する傾向にある」と指摘。トランプ前大統領が先週末に発した発言を引用した。

「トランプ氏は『戦争で米国が負けている、あるいは勝利していないと言うことは裏切り行為だ』と発言した」とグッドマン氏は述べた。

メディアの戦争報道に対する批判的視点

スチュワート氏の発言は、戦争報道におけるメディアの役割と責任について改めて議論を呼び起こした。特に、企業メディアが戦争を「物語」として演出し、視聴者の関心を引く構造が指摘されている。

今回の対談は、戦争報道が持つ政治的・社会的影響について、改めて注目を集める機会となった。

出典: The Wrap