NFLのピッツバーグ・スティーラーズに所属するワイドレシーバー、ダーケン・メトカーフ(DK Metcalf)が、デトロイト・ライオンズとの試合中にファンとトラブルを起こした件について、刑事告訴されないことが明らかになった。

デトロイトの検察当局は1日、メトカーフとトラブルになったファン、ライアン・ケネディ氏に対し、不起訴処分を発表した。検察は「関係者の証言や映像、状況証拠を総合的に検討した結果、刑事責任を問うに足る証拠が不十分」と結論付けた。

トラブルの経緯

検察の発表によると、トラブルは試合終了直後、スタジアムの観客席で発生。ケネディ氏がメトカーフのサインを求めて近づいた際、メトカーフが「服を掴んで押し戻した」とされる。ケネディ氏は負傷せず、試合中の医療措置も受けていない。

検察の声明文では「ケネディ氏はメトカーフのジャージを手に観客席の最前列に近づき、何らかの発言をした。メトカーフが近づいた際に短時間の接触があり、その際に服を掴んで押し戻した」と事実関係を説明。その上で「証拠不十分」との判断に至った。

民事訴訟は継続中

ケネディ氏はメトカーフのほか、スタジアム運営のフォード・フィールド、元NFL選手のチャド・ジョンソン氏とシャノン・シャープ氏を相手取り、民事訴訟を提起している。ジョンソン氏とシャープ氏は「ケネディ氏が人種差別的な発言をしたため、メトカーフが反応した」と主張したが、ケネディ氏はこれを否定。ケネディ氏の弁護士は「不起訴処分は民事訴訟に影響しない」とコメントしている。

今後は民事裁判で事実関係が争われる見通しだ。